仕上げと予算
ここまで気合いと根気だけで仕上げたら、¥2,500程度の出費です。デザインによってはもっとかかってしまいますが、なんと言っても自家塗装で一番値が張るのが、仕上げのクリアです。私がオススメのイサムのエアー・ウレタンは、2003年当時で1本¥1,750〜¥1,900。2006年現在では1本¥2,000少々でございます。んがっ。このクリアが素人塗装をプロの品とカン違いさせてくれる代物なので、高くても歯を食いしばって買うのですぅ。¥2,000くらい安いじゃないかと思ったあ〜た、甘いな。メット1個に4〜5本使うんですのよ。

こちらは最もオーソドックスな、ほのぼの自家塗装。市販のステッカーと自作のネームを入れてクリアを4本かけて完成。

使った塗料は、オレンジが丸々2本+タッチアップ用にもう1本、グリーンが1本、各¥480ずつで¥1,920。¥1,750のエアー・ウレタンを4本、予備にもう1本お預かりしたので5本購入、¥8,750。

ステッカー類は、両サイドのアライのロゴが¥95×2で、¥190。血液型ステッカーが¥650×2で、¥1,300。BPのロゴは1枚¥650×2で、¥1,300。ネームとバイザーステッカーの土台は、手持ちのカッティングシートの端切れで自作しましたが、新たに購入すると約¥400。しめて、¥13,860。AOTAステッカーは以前に作成したものなので、新たに作成費はかかってないですが、データ作成から発注するとさらにもう1枚福沢さんが飛びますです。



こちらが2代目オレンジメット。どこが違うかと言いますと、あ〜んなとこや、こ〜んなとこが違うんですぅ。

使った塗料は、オレンジが2本、グリーンが1本と予備1本、各¥525ずつで、¥2,100。¥2,068のエアー・ウレタンを5本で、¥10,340。塗料だけで、すでに¥12,440でございます。ふぅ。

ステッカー類は、両サイドのアライのロゴが¥95×2で、¥190。血液型ステッカーが1枚¥650×2で¥1,300。ここまでが、しめて¥13,970。バイザーステッカーの土台とAOTAステッカーは、前回と同じく手持ちで自作。新たに購入・製作依頼すると約¥400+福沢さん1人くらい。今回はお見舞いも兼ねているので、ネームステッカーはちと奮発して、耐光性塗料で印刷・製作しています。ちなみにカッティングシートで、赤一色のみで外注すると2枚で¥1,500程度。写真の仕様で1から全部作ると、材料費だけで約¥30,000也。



この青メットはエアー・ウレタンを5本使った上に、ステッカーやカラーリング部分の段付きもほぼ無くなるくらい、砥石で水研ぎまでして鏡面仕上げしました。

オレンジのメットは自分のより遥かに丁寧に仕上げましたが、持ち主がすごく丁寧に扱って下さって、おまけにお渡ししたときより磨きが美しくなったので、ちと対抗してみました。ほほほ。


そこまでやったのは他にも理由がありまして、GTのテストを見に行ったとき、星野一義さまにサインを頂戴したので、もう1回クリアをかけてコーティングしちゃったんです。なので、値段は付けられません。うふっ♪

実費は、カラースプレーがブルー2本、紺3本が各¥480ずつで、¥2,400。¥1,850のエアー・ウレタンを5本使っているので、クリアは¥9,250。両サイドのアライのステッカーは市販品を使っているので、こちらが¥95×2で、¥190。白と紺のカッティングシートは手持ちがあったので、バイザーステッカーとネームは端切れで自作。2色購入したとして、50cm×2種類で約¥800。これも買ったとしたら、しめて¥12,640也。あくまでも、大御所のサイン抜きの実費です。 ←分かったから



材料費をご覧になって、意外と掛かるんだなぁとお思いになった方。ええ、私もやり初めてそう思いました。3万円出すなら、小さな工房でプロに頼めます。で、なんでこんなことを始めちゃったかというと、元はと言えばシュー・メットってどこの工房でも完コピしてくれないんですよ。

え〜〜っ、なら自分でやってやるぅ。・・・とゆ〜よりは、「やってみたかった」だけなんですけどね。最初のシュー・メットはマスキングがめんどくなって、全部カッティングシートだけで仕上げました。どうせ切り抜く手間が掛かるなら、1度で終わった方がいいし〜♪

てことで、作成に取りかかったんですが、使う色はシンプルだったのも幸いでした。赤、黄、黒、青、紺の5色、なぜか全部手持ちであったんです。Macでフルデザインなんて時代ではなかった頃、ダミー作りに買い込んだカッティングシートの残りがあったので、せっせとそれを切り抜いて1日仕上げ。クリアだけは購入しましたが、最初はアクリル・ラッカーを塗って大失敗でした。日光で劣化・変色するし、油脂類が着こうものなら、すぐ剥離。

で、web検索して見つけたのが、2液式のウレタン・ラッカー。とりあえず初代シュー・メットもウレタン仕上げは施したんですが、インナーがヘタって引退。今使っているのが、2代目シュー・メットです。



左の写真は98年の鈴鹿GP翌日のBSのタイヤテストの様子。この生写真をモデルに、自家塗装しました。ええ、あの1点差で奇跡の逆転優勝か?とルカ社長まで鈴鹿入りしたのに、10数周目のS字で右リアがバーストしちゃった悪夢のGP、あのとき1回こっきりのメットです。熱烈なシューにぃファンの方には、一目見るなり「なんでまた、そんな縁起の悪い柄にしたの?」と言われたものですが。

シューにぃはメットのバリエーションが驚異的に多いので、どれをコピーしようか探しに探して、前後左右1周全部分かる柄はこりしかなかったんですぅ。メタル調のカッティングシートにウレタン・ラッカーを塗ったら、メッキ調になるのではないか?と、これもやってみたかっただけなんですけどね。メッキは遠目に暗く見えるので、デザインを頂戴するとき白地と反転にしたんですが、どうでもいいついでに、スーツとバイザーは99年仕様です。


え〜、お話だいぶそれましたが、このメットを1から自作すると、ソラ恐ろしい製作費になってしまいます。私のメットは、メッキの部分もそれっぽいカッティングシートなので、カッティングシートだけで6種類。メッキスプレーを使うよりは安いですが、こりだけで買えば約¥4,800。相変わらず、全色廃物利用なんですけどね。

カラースプレーが赤、黒、黄色、紺、水色、各¥480ずつで、¥2,400。¥1,850のエアー・ウレタンを4本使っているので、クリアは¥7,400。バイザーステッカーはフルカラーで出力しているので、耐光性プリントで約¥5,040。ロゴも全て切り抜き発注するとデータ持ち込みで¥16,000、データ起こしから発注するとロゴだけで約¥30,000。きゃ〜。バイザーステッカーまでデータ作成から発注すると、これも別途¥15,000〜¥16,000かかります。

でっ。ぜ〜んぶ材料を発注しまくって揃えると、なんと材料費だけで計¥45,600也。すでに全塗装をプロにお願いしたほうがいいお値段ですね。たはは。なんだか缶スプレー塗装を奨めてるんだか、止めてるんだかよく分からないコラムになってきましたね。

自家塗装って、ひたすら自己満足のためにせっせと時間をかけて仕上げる、大人のプラモデルみたいなもんです。高いのはロゴのデータ起こしやステッカーの発注なので、それさえ自作で乗り切れば1万円前後で自分だけのオリジナル・メットが手に入ります。ちょっとくらいイビツだって、お道具への愛着がふつふつと湧いてくる快感は、何物にも変えられません。プロなら時間の制限もありますが、素人なら1年も2年もかけて仕上げたっていいわけで、時間が掛けられるのは素人の特権です。

同じ3万4万使うなら、長い時間をかけてじっくりお道具を仕上げるのもまた、サンデーレーサーの楽しみと思っています。みなさまも「もしや自分にも出来ちゃうかも」と思ったら、どこでも売ってる¥500の缶スプレーを片手に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


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