5-27-2003(Tue.)

ウィリー最速伝説

 え〜、わたくし「自分は理論派かぴらん♪」と思っていたら、満場一致で「動物的に走ってるヤツ」との認定をいただきましたので、ここで理論だけで突き詰めようとすると、陥りやすいワナがあるとゆ〜実体験の笑い話を2つほど。 ←だから理論派と呼んでもらえないのだよ



 1つはカートを始めたばかりの頃のお話。カートというのはデフが着いてないので、曲がるときはインリフトと言って、イン側のリアタイヤが浮くのですね。そんな単語を覚えたての頃のお話です。ど〜ゆ〜ときにリフトするかと言いますと、「いい具合に横Gが掛かっている時だけ起こるんですよ」との上級者のお言葉に心弾む初心者2名。おー、そりわすなわち「リフトすればいい具合に横Gが掛かった=上手く曲がれた」とゆ〜目安になるのではあるまいか? とりゃっ。あ、リフトした♪ なんか速度が速いほ〜が、リフトが長くない? えっ、そうか。



ぢゃぁ、リフトが長いほ〜が速いんだ!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あにょー。









駆動輪が長いこと浮いてたら、
速くないと思うのれすが・・・。



 うんにゃ、そりわ車速によりけりかもしれん。実験してみて速ければ、間違いとわ言い切れまい。グリップも路面コンディションによりけりだし。そ、そうか・・・。と、さらに練習に励む初心者2名。が、だがしかし。ま、一気に速くなる裏技なんてないだろーし、カートにも王道ナシってことでしょね。な〜んて向上心だけは失わず、清々しくコースを後にする初心者2名。

 数日後、鶏頭事務所に1枚のファックスがチリチリと入ってまいりました。なんだろ?と見てみますと、どうやらジャパンカートかなんかのコピーのようです。「コーナリング時は前輪の抵抗を最大に利用して、最小限のブレーキングと舵角を心掛けましょう。決してコーナリング中にオーバーを出さないよ〜に」なんて内容が書かれております。あ、こりわ前述のコーナリングのコツを教えてくれた方もゆってたなぁ。そして、発進者が引いたであろう〜〜〜線の箇所に注目しますと。















無駄に長いリフトは、
タイムロスになるだけ。











 さらに欄外の手書きのコメントを見てみますと、そこには一言「すまんっ」の文字が。わはははは。すんません、笑いすぎですね。いえね、わたくし定石にとらわれず、良い意味での「疑ってかかる」のは大事だと思うのですよ。ま、いいじゃないですか。やってみて気が済んだし、お互いにこりでしっかり憶えられましたなぁと、めでたしめでたし。



 もう1つの「あぁ、カン違い」はと言いますと。ときはさらに遡り、まだバイクに乗ってた頃のお話です。わたくし最初に買ったエンジン付きの乗り物は原チャリ・オフローダーだったもので、大学に集うみなさまは、生活のためのバイクとゆ〜より趣味の林道通いではありましたが、先輩方の理論なんぞも面白がってよく聞いておりました。その日のテーマは「抵抗」です。空気抵抗に始まって、タイヤも抵抗になるのでは?な〜んてお話でした。



考えようによっては、タイヤグリップも抵抗になるのだな。


そうそう、接地面を減らしたほ〜が速いハズなんだよ、理論上は。


そしたらタイヤは細いほ〜が良いってことにならないか?


いや、そりわウォールの強度が落ちるから、
結果的に横方向の力を受け止め切れずに遅いんだよ。


あ、にゃるほろ。太いタイヤで内圧を上げるのか。


内圧を上げるとトレッド面が細くなるんだから、
ウォール面が広くなるとも考えられるよ。


おぉ〜。(全員、感嘆の声)


つまり、そりが用途に合わせたセッティングってことなんだな。


うんうん。(全員うなずく)


ん、待てよ・・・・・・・・。




「タイヤが抵抗」を突き詰めたら、ウィリーが最速にならないか?


理論上はね。


うちらの場合は、アンダーガードが抵抗になったりしてね。


そうだね〜。(全員、大マジ)









・・・・・・・・って、誰か止めてくらさ〜い。


ウィリーでは速く走れないですぅ。


そりだと1輪車が最速になってしまいますぅ。


 ・・・と、その場では納得していた面子で後日、バランスってものを無視した展開になっていたのだなぁと、笑い合ったものでした。理論を言葉の上だけで突き詰めると、実地ではありえない結論を信じちゃったりするんですよね。

 いじょ、物事は広い視野で全体を見通して考えないと、本質を見失ってしまうというタメになるお話でした。 ←そ〜なのか?



【本日の覚え書き】
 世の中、上には上がいるもので、わたくしウィリー体験記さんに出てくるNさんなら、案外ウィリーでもかっ飛べるのではないか? な〜んて、ちと心弾んでしまいました。もうお1方はお名前のヒントが出ていないので、残念ながら詳細は見付けられませんでしたが、なんだか「こち亀」のホンダさんがそのまま現実に登場したようで、久々に常識を覆すおもぴろい読み物でした。


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倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






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