8-14-2001(Tue.)

54B

 空いてる道を堪能してきたじょぉ。といっても「このルートにしては」ってことで、前後左右には相変わらずいっぱい車がいたのだが、全線流れているとゆーだけで、とっても嬉しい道だったりもする。

 今日はそんな万年激混み道で、とっても素敵な車を見た。どうも数台先の車がハコスカみたいに見えるのだけど、ちょっと違うのよね。しばし前のトラックの隙間から右に左にウロウロしながら、先を窺う怪しい私。ゆるい右巻きのカーブでようやく全貌が見えると、目指す車はハチミツシルバーなボディがとってもキレイな、54Bであった。この車がヒストリックカーのお祭りでもないときに、公道を走っているのを見たのは、じつに10数年ぶりのこと。しかも乗っているのは、いかにも風なえんすうにーちゃんでわなく、ご家族連れなのだな。

 後ろに小学生くらいのお下げ髪とワンピースの似合うお子さんと、おばあちゃんとおぼしき白髪が素敵な品の良い女性。助手席には、清楚な夏の装いをしたこれまた品の良いお母さんと、運転するはヘッドレストにかじりついている愛娘に、根気よくニコニコ付き合う温厚そうなお父さん。いいにゃぁ、こういうの。この車がステイタスだった時代から、変わらず楚々とした生活を続けているご一家なのだろうなぁという風情が、まことにさわやか。「これからちょっと山中湖の別荘へ」という感じで、ゆっくりと走行車線を流す姿がじつに優雅で、思わずうっとりしてしまう。

 お手入れもかなり細かく行き届いてて、そばでじっくり見たくって、下品に車線変更しながら追い上げてようやく隣に並んだときに、キラリと光ったプリンス・エンブレムのなんと美しいことっ。1ケタナンバーだったから、たぶんおじいちゃんの代に新車で購入したのだろうけど、昭和40年代の上流家庭がそのままタイムスリップしてきたような、ほんわかしたご家族にとってもよく似合う車でした。


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