11-9-2002(Sat.)

エンジン

 NAVIの編集長をやってた方が独立されて、新たに立ち上げた雑誌のことではありません。黄色いほうの掲示板でちょうどエンジンの話題が出ていることだし、今日はエンジンのお話なんぞを。

 「エンジンてなんでしょ?」とお聞きしたら、「車の発動機」とお答えになる人が殆どではないでしょか。んでわ、検索エンジンの「エンジン」てなんのことぉ?と思って、調べてみたのです。いへ、ただ英和中辞典を引いただけですけどね。そしたら古式ゆかしい表現では、「手段」とか「お道具」という意味があるそうだ。ええ、スペルはまんま「engine」です。こりわ「magazine(火薬庫、弾薬庫、弾倉)」や「battery(砲台、砲郭)」に続くビックリでした。

 かように英単語ってのは妙な隠れ技があったりするわけで、口語でただ「engine」というと別の意味もある。正しくは「fire engine」なんだろうけど、「クビになった発動機」とか「火の車」ちう美味しいボケではなくて、消防車のことなんですよね。火を消しに行く車なのに、なんかデトネーション起こしちゃいそうな名前ですね。・・・と、無理矢理前回のノッキングに繋げて、いよいよ本題でございます。


 お題は「水平対向エンジン」と「ボクサーエンジン」なのですが、こり、「チョッパー」と「アップハンドル」より混同している人が多い項目だったかもしれません。

 ちなみに、検索エンジンをフル回転させて調べようと思っているあ〜た。無駄です。わたくしそりで混乱して、黄色い板で騒いだんですから。webの記載は必ずしも合ってるわけじゃないけど、こと車用語関係についてはかなりのものがあります。「ガブリオレ」がドイツ語になっていたり、「コンバーティブル」が「オープンカー」の同義語になっていたり、マツダが世界初のロータリー・エンジンを作っていたり、スゴイことになってます。そうか、「バンケル」ってドイツ語で「マツダ」って意味なのか。・・・と、久々に「Sparco」に続くボケをかましてみたくなったりする。

 このぶんだと「ロードスター」は「ハイウェイ・スター」の対義語で、裏道・抜け道なんでもござれの「下道(したみち)の星」とか、地を這うごとく人生裏街道まっしぐらなストリート・ギャングになっていてもおかしくない。お、だから「スパイダー」? などと己の希薄な知識に揺らぎつつ、そんな中で「L型エンジンは一部のバイクで採用されているバンク角を90度にとったもの」という解説を読んだりすると、「えっ、L型って直列6気筒じゃないの?」ととっさに思ってしまう、そんな私は昭和の女。ビバ!高度成長期、でございます。

 さて、本題の「ボクサー」と「水平対向」ですが、何に混乱したかとゆーと、「水平対向エンジン=ボクサーエンジン」と表記しているページが異様に多いこと。わたくしボクサーエンジンてのは、ちょうど「オープンカー」の括りの中に「コンバーティブル」や「ガブリオレ」がいるみたいに、水平対向の一種かと思っていたんだけど、違うのかな。「ボクサーと言えば、ポルシェだろー」と思っていた私は、「スバルの固有名詞と誤認している人が多いが〜」という解説にも、首が40度ほど傾きました。最近って、そうなの?

 加えてV型エンジンの解説を読むと、さらに混乱するのです。「バンク角が180度まで開いたものが水平対向(ボクサー)エンジン」て一見合ってそうだけど、V型180度とボクサーは別モンでしょー。確かクランクが1対に1コのと2コの違いだと記憶していたのですが、「Vは2つでボクサーは行ったり来たりの1つ」と考えると、逆だったよーな・・・。あ〜、ぐらぐら。人間て、かくも活字に弱いのね。先日雑談してたらふと話題に上ったので、ちゃんと調べ直しておこうと思ったらこのザマでございます。どなたか鶏頭に救いの手を差し伸べてくらさいまし。あ、くれぐれも検索エンジンではお探しにならないよーに。あらゆる種類の解説が見つかりますから。


11-8-2003
[Y.Mogiさんのお返事]

どっちがどっちだかよく覚えていませんが…
たしかクランクシャフトの形状が違ったと思いますです。
必然的にファイアリング・オーダーも違いますね。

あ、そうそう。そ〜ゆ〜お話ですぅ。
わたくし水平に向き合うシリンダーを持つエンジンの総称が「水平対向」で、
クランクが各々のシリンダーに対して1つずつあるのが「ボクサー」、
1対の向き合うシリンダーが1つのクランクを共有してるのが「180度V」だと
思っていたのれすが、もはや頭は大混乱。あ〜、ぐらぐら。

11-9-2003
[ひつじさんのお返事」

自分はこの辺りを調べたことがないのですが
水平対抗と180度Vは違うという風な感じで聞いた事はあります。
自分では勝手に水平対抗はたとえば4気筒だと右バンクと左バンクで
1発づ計2発が同時に爆発する(=水平方向の振動を打ち消しあう)のと
単純にV型で常に1発づつ爆発する違いかと思っていて
それのどっちかがボクサーエンジンかと思ってました。
クランクが2本あるのがあるんですねぇ。

あ、V型と水平対向の覚え方はい〜ですね。
今度から使わせてもらおっと。
左右同時に伸縮するって、ボクサーにしては脇が甘いなと
どうも違和感があったものですから。

すんません、クランクのお話は紛らわしかったですね。
クランク・シャフトじゃなくて、凸そのもののことのつもりでしたん。
1つの凸に左右1本ずつロッドが出ていて交互に爆発するのがVで、
1つの凸にシリンダーが1本ずつあって同時に爆発するのがボクサーかなぁと。

[ふじなみさんのお返事]

水平対向で4、6気筒の場合は殆どボクサーです。
逆に水平対向12気筒はボクサーでは無いものが多いですね。

フェラーリ312等のF1用水平対向12気筒も例に漏れず。
日本においては ボクサー=スバル の印象が強いのか、
最近では積極的にボクサーを名乗ってるのスバルだけであるのためか、
色々と勘違いしてしまった記述のHPがあるようです。

そもそもボクサーという呼び名の所以がどっちとも取れる話であるのが
イカンのですが… 見方によってはVの方がボクサーっぽい。
ベルリネッタ・ボクサーの名は… いかにもイタリア的に細かい事拘らずに
勢いで付けてしまったのかな?

一方、かつてグループCで活躍した頃のメルセデスは律儀に180度Vと名乗っておりました。
そんなシロート混乱させるような細かい事言わなくても水平対向でいいじゃん^^;

11-10-2003
[ふじなみさんの補足]

クランクが左右バンクで別というのは、2軸とは違いまして…
クランクピンが別ということです <更にワカラン?
クランクにコンロッドが繋がる部分を左右バンクで共用しているということでして、、、
たとえばボクサーではない水平対向12気筒では、クランクの形は一見すると
直列6気筒エンジンのように見えるのです。
これはV型12気筒でも同じ形になるので、この形式の水平対向が
180度V型と呼ばれる所以なのです。

ちなみにスバルのフラット4エンジンは左右バンクが
同爆では無かったと記憶しています。
4サイクルの場合は左右バンクを同爆にしないほうが
爆発間隔が均等で細かくなる(=スムースに回る)からでしょう。


クランク・シャフトの凸部は「クランク・ピン」とゆーのですね。わたくし、ただ「クランク」と呼んどりました。で、クランク・ピンてのは、フライホイールあたりを留めてるピン(棒状の止め金)かなんかだと思ってました。がはは。

みなさま、ホントにありがとうございます。おかげさまで、大変勉強になりました。ぺこり。


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