9-11-2002(Wed.)

イモ揚げ

 つんつくつくつくつんつんつ〜ん♪
本日のテーマは「もしも大量にジャガイモをもらってしまったら」でございます。

 わたくし茹でただけのジャガイモ+美味しい上面発酵バターだけでもお腹いっぱい、心は幸せになれるので、ジャガイモを1箱頂いたときも毎日うきうき、今日はフライド・ポテトだ♪ジャガバタだ♪と浮かれておって、そんなに困らなかったイモ好きなんですが、1人暮らしの方だとそうもいかないでしょう。わたくしとてキッチン付きの仕事場を借りていなかったら、日々すくすく育つ芽生えを見ながら、こりを我が家のちっこい庭に植えたら、秋には「やったね、豊作だ〜い!」なんてことになるのではないか?と思ったものでございます。

 そんなばやいにはど〜したら良いか。まずジャガイモは冷凍保存が出来ません。「芽が出そぉぉぉ」と思ったら、ひたすら全部火を通してしまいましょう。方法は、「茹でる」「揚げる」「蒸す」「煮る」「ふかす」「焼く」なんでも良いです。いったん火を通してしまえば、冷凍庫で霜げる心配はないですから、安心して冷凍保存してくらさい。

 さて、大量にジャガイモを頂くには、ドイツ人のごとくイモを主食にするのが手っ取り早いですが、「茹でたジャガイモにバターと塩」だったら特別解説は要らないので、ここはフレンチ・フライに挑戦してみましょう。はい、フライド・ポテトとゆーやつです。ファースト・フードなどではカラッと揚がったイモが出てくるのに、おうちで揚げるとカラッと出来ない。そんな経験はございませんでしょか?

 ポイントは「低温でじっくり揚げる」ということです。よく揚げ物の温度は180度と言われますが、ここでは家庭科界の常識を忘れましょう。次に「低温」とはなんぞや?というお話。イモ揚げに適する温度は「油に生のジャガイモを入れて、細かい泡は出るけどすぐには浮いてこない状態」と覚えてくらさい。油の温度を確かめるには、細切りにしたイモを1本入れてみます。これで上記の状態であれば、残りも全部ど〜んと入れてしまいます。もしもイモが底に沈んで、泡も出なければ中々浮いてこないという状態なら、そりわまだ油の温度が低すぎます。お試しイモが浮いてくるのを待ちましょう。

 次に揚げ加減でございます。低温の油に大量にイモを入れると、初めは大きめの泡がブクブク立ちます。この状態で火は中火に保ちます。1分以内にイモの表面がキツネ色になるようだったら、温度が高すぎ。5分待っても色付かなかったら、油温が低すぎ。低すぎたばやいはじわじわ火力を強くして、なんとか取り返しはつきますが、温度が高すぎたばやいは一見カラッと揚がりますが、油から取り出すとあっと言う間にしんなりしてしまいます。ええ、つまり大失敗ではないけど、ちょい失敗の部類です。

 あ、どうぞお気落としなく。イモはまだ大量にあるんですから。翌日じっくりやり直すなり、その場でそっこーで「納得いかんっ」とやり直すなり、やり直し方は選り取りみどり。こんなことで、あなたの人生に汚点がつくワケではありません。がんばりましょ〜。

 ラストに、仕上げのポイントなど。イモはでんぷん豊富な食材なので、細切りにしたイモ同士は油の中でとってもくっつきやすいです。なので、まずイモをど〜んと油に入れたら、それぞれがバラバラになるまで揚げ箸で軽く混ぜてやります。くっつかなくなったら、あとは放っておいても大丈夫。また、さきほどの「泡がブクブク立つほどの低温油」で揚げたイモですが、そのままだと「とっても油を吸った重たいイモ」に成り果てます。バラバラになったイモたちがほんの〜りキツネ色になってきたら、最後に1度ガッと強火にして油切りもしておきましょう。

 こりで揚げ時間の合計が3分くらいになっていたら、カラッと揚がったイモが出来ていると思います。油から上げたら、そっこーで塩を振って出来上がり。冷めてからかけてもい〜んだけど、熱いうちにかけたほうが、イモにはよく馴染みます。キッチンペーパーかてんぷらシートで油をよく切ってから、召し上がれ。


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とうがらし@倶楽部冗談






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