はじめに

 友達には料理好きな人が多いので、ツボにはまると大蘊蓄(だいうんちく)大会になってしまう。同じものにこだわっていても、自分とは違うコツを聞けたりして興味深い発見もあるし、こだわりがある人のお話は聞いてて飽きないです。私は高級食材には殆ど興味がないし、内臓モノが苦手なのでとてもグルメとは言えないけど、シンプルなものには結構ハマってしまう。永遠のテーマは、ご飯とゆで卵。どちらもシンプルすぎて、これぞという会心の出来は年に1回あるかないかです。それだけに上手に出来たときは、他のおかずが一切要らないほど嬉しいんですよ。

 ゆで卵は色々試した人も多いんじゃないでしょうか。私のこだわりは、1回に3つ。沸騰するまでかき混ぜるには、3つがちょうどいいんです。茹で時間は、沸騰してから7分半。芯にほんの少し半熟が残る程度の固茹で。人によっては炊飯器で、ご飯と一緒に作ってしまう人もいる。卵がうまく立つような器に入れて、一緒に加熱してしまうらしい。これだと火の横で番をしなくても黄身は真ん中に来るし、お鍋で茹でる時にも使える方法ですね。外国のレストランなどでは必ず茹で時間を聞かれるけど、超固茹で派の人がなぜか異口同音に13分半と言うのも面白い。なにか定石があるんでしょうか。ゆで卵1つとっても、じつに色々な思いがあるものです。

 少し手の掛かるお料理では、アーリオ・オーリオのスパゲッティーニと、フレンチ・ドレッシングにこだわってます。アーリオ・オーリオのスパゲッティーニは、ペパロンチーノにニンニクを足したような、パスタの基本とも言える細麺のお料理。茹で加減1つでガラッと仕上がりが変わるから、簡単そうで結構奥が深いものなんです。フレンチ・ドレッシングはそれほど失敗しないけど、サラダの材料が味の決め手になってしまうので、うんと新鮮な野菜が手に入ったときは、どうしても作りたくなってしまいます。

 あとこだわりたくなる食べ物・飲み物といえば、旅先で感動したものです。どこかで感動した味を自分でも再現したくなってしまうんです。お料理好きな人は、みんなそうなのかな。きっと食べている間に、これは何と何を合わせた味だな、なんて分析しているんでしょうね。 昨日は大量に残っているタイ米で中華粥を作ってみました。いつも中華粥を作ると、東南アジア各地のチャイナ・タウンの味より何か1つ足りないと思ってましたが、昨日はそれが臭いだと発見できて嬉しかったなぁ。コツはなんのことはない、とがずに調理することだったんですけどね。

 タイ米に代表されるインディカ米(長粒米)は、独特の臭みがあるので苦手な人も多いと聞きます。味は個人の好みだから美味しいと感じなさいとは言えないにしても、調理方法を知らなくて不味いと思っている人がいるのは残念です。インディカ米を上手に炊くのは難しいと思っている人もいるけど、じつは凄く簡単に炊ける方法があるんですよ。お鍋に水を沢山入れて、お米が踊るくらい沸騰したら10分ほど煮た後、ザルにあけて水気を全部切ってしまう。モノの本などにはこの後、大量のお湯をわかした大鍋の上にザルごと乗せて蒸らすとあるけど、電気炊飯器で保温すれば30分くらいで全体がふっくら蒸れるんです。この方法だと部分的にお米の芯が残る失敗が少ないから、パラパラのインディカ米が食べたくなったら、ぜひチャレンジしみてください。

 お料理は習慣にも大きく左右されるものだから、慣れない方法だと不安だったり億劫だったりするけど、人それぞれに色々な智恵があるから面白いですよね。何より、食べてなくなっちゃうところが気に入ってます。だって仕事でミスしたら広告なら数日から数週間、パッケージならモノによっては一生、映像や単行本だとヘタすると後世まで残ってしまうものね。

 そんな調子で書いている雑文なのでとても立派なレシピとは言えませんが、よろしかったらのんびり読んでみてください。


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とうがらし@倶楽部冗談






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