10-4-2001(Thu.)

ローズ

 ベット・ミドラーという人を意識して見るようになったのは、「The ROSE」からだと思う。こんなに嬉しそうにニッコリされてしまったら、日常生活の些細なことでグシャグシャ思い悩むのなんて、アホらしくなってしまうだろうなぁ・・・そんな印象。何度目かのグラミー賞を受賞したときも、なんて幸せそうないい顔をするんだろうと思った。たぶん気性は分かり易すぎるくらいハッキリしてて、一緒にいるとめちゃめちゃ陽気になれそうだけど、落ち込んだときの低迷ぶりは地の底をも突き抜けそうで、友達にこ〜ゆ〜タイプがいたら疲れそうだな・・・という少々失礼な感想と、自分にはない線の太そうな喜怒哀楽の激しさ(と勝手に想像した性格)に、感心したとでもゆ〜んでしょか。

 役柄とはいえ、いつもご機嫌を取ってないと当たり散らしたり、ヒステリックに彼氏をぶっちゃうような人はものすご〜く苦手なのだが、疲れるんだけど不思議とカワイく見える人でもあるのです。不機嫌そうに見えると気が落ち着かないのに、意地悪なことは考えてなさそうな開けっ広げな性格には、とっても好感が持てる。女性のカワイらしさって、たぶんこ〜ゆ〜ことなんだろな。特に美人というわけでもなく(ごめんなたいごめんなたい)、媚びたところも全然ないのになんかカワイイ。この映画がベット・ミドラーさんのハマリ役だったと言われているのが、すんごくよく分かります。

 そういう気性の激しい人が、切ない歌を熱唱するとまた絵になってしまうのよね。特に映画の中の「When a man loves a woman」は絶品。ただアルバムを聞いただけでは、そんなに感動しなかっただろうなという意味では、ブルース・ブラザースのアレサ・フランクリンさんと同じくらい新鮮でありました。ジャニスはオンタイムでは見られなかったので、厳密には比較のしようがないけど、本人よりずっとフェロモンがキツそうで、どこかアメリカン・コミック的なこの人が、少々押し付けがましく暑苦しく歌い上げる姿が、なぜかカッチョ良かったのです。この曲をこ〜ゆ〜風に歌えたらカッチョイイだろうなぁ・・・と18歳くらいの放し飼いは漠然と思ったものだ。

 当時は線が細くて甘ったれたような自分の高い声が嫌いで、声を潰そうとおバカな努力をしてたりしたので、多分に無い物ねだりの要素もあったんでしょうね。今見るとまた少し違った感想になっていて、「若いな」と思ってしまうところが、大人放し飼いの哀愁だったりするんだけどね。

 さて、お話のほうはと言いますと、よく言われる「ジャニス・ジョプリンの伝記」は間違い。ツアー・シーンも亡くなった原因も違いますわな。こりわ文献でしかジャニスを知らないわたくしでも分かります。おそらくジャニスに思い入れのあるみなさまは、少なからず不満を抱くと思います。が、だがしかし。これはあくまでも架空のスター「ローズ」のお話だと思えば、飽きることなく最後まで観られます。なんといっても、ミドラーさまのステージ・シーンがカッチョイイ。元々は歌手になりたかったというだけあって迫力満点、堂々のステージぶりです。観客は撮影用のエキストラなんでしょうけど、まんまミドラーさまのコンサートとして観ても、十分楽しめます。誰でも楽しめるかというと、ハマる人はとことんハマッて、ダメな人は一生ダメだろうという、好き嫌いがハッキリ別れそうな作品でもありました。

【本日のベット・ミドラー】
 いるだろなと思ったら、やっぱりいらっしゃいました。ベット・ミドラーの熱烈な女性ファンの方々でございます。女性のファンは、こうなんだろうね。とってもキュートにまとめた、かわいらしいサイトです。
http://members.aol.com/BetteBette/1.htm

 こっちは、やはり「様」を付けずにはいられないあたりが、ベット・ミドラーという人を簡潔に物語っております。ただオバサンとゆ〜のは実年齢にはあまり関係なく、思考回路がごく身近なところのささいな嫉妬や虚栄心で固められている   といっても、お隣りの奥さんより自分のほうが若く見えるハズとか(若いの代わりに細いでも可)、同じ服を着ている人を見つけようものなら「私はバーゲンで買ったんぢゃないものね」などと唐突に宣言しちゃったりする程度ではあるが   超ウワサ好きな人だと思っているので、もっとスケールの大きな鷹揚さをお持ちのミドラーさまのことは、できれば正しく「おやぢが入ってる」と言って頂きたい<おいっ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~pupe/star/stra04.htm


▲MENU ▼BACK



倶楽部冗談

haneuma@geocities.co.jp






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送