7-11-2001(Wed.)

Cutthroat Island

 とにかく、ジーナ・デイビスさんがカッチョイイ。もしもエイリアン・シリーズの続編をガンガン作ることになって、シガニー・ウィーバーさんが「もうエイリアンはヤだ」とゆったら、リプリー役はぜひこの方にやって頂きたい。そんぐらい精悍で、でもちゃんとハリウッド女優さんらしく、お洒落してれでーに変身して街に乗り込むシーンもあったりして、ご本人に「ただでさえアマゾネスとか言われて怖がられているのに、大女だけ強調される映画ならヤだ」と言われないようなシーンもございます。やっぱ着飾ると、正しくハリウッド的に美しいざんす。

 わたくしこの映画を見たのは、いきなり試写会当日にフラビオ師匠から譲られたチケットを握り締め、上映ギリギリで滑り込んだ虎ノ門会館でのことなので、ストーリーの予習も配役もな〜んも知りませんでした。なにしろ、空席とおぼしきところへ滑り込んだ途端やにわにストーリーが始まり、しまった飲み物くらい買っておけば良かった・・・な〜んて思ったときには、もう席を立てないくらいガンガンお話が進んでおるのです。こりが平日のロードショウなら似たような状況で滑り込んでも、「ま、次の回で冒頭の数分を見て帰ればいいや」な〜んてことも出来るのでしょうけど、なんせ試写会です。ええ、「次の回」はございません。とほほほほ。


 が、だがしかし。上映時間は忘れましたが、最後まで飽きることなくお話はスルスルと進むのだよ。確かこの映画の封切り時のウリは「5分に1回罠がある(10分だったかもしれない)」だと思ったけど、ま、それくらいプロットは良く出来ていると思います。お話がおもぴろいと情景の矛盾てのはそんなに気にならないもので、「なんでみんな海の中で平気で目を開けて泳げるんだろう?」なんて疑問は、見ている最中はあまり心に浮かんできません。

 お話は17世紀のエルドラド伝説を再現したような海賊物で、特に珍しいストーリー展開というワケではありません。似たような時代背景で古式ゆかしい装束に身を包み、危ない橋を渡ってしまう設定としては、「the Quick and the Dead」のシャロン・ストーンさんよりは女性っぽいし、「Maverick」のジョディ・フォスターさんよりは凛々しくて、コワ過ぎず、か弱過ぎず。ジーナ・デイビスという人から受ける印象をよく捉えていて、え〜んじゃないでしょかね。監督さんは「ダイハード2」や「クリフ・ハンガー」も手掛けているレニー・ハーリンちう人だそうで、テンポの早いストーリー展開とダイナミックなアクションは、にゃるほろねと頷ける。さすがは妻の長所を良く引き出しとります。

 人間関係の設定も、特にこの映画独自の珍しいものはなく、「父親の仇」という使命を背負って気丈なヒロインに転身しちゃうあたりは、「the Quick and the Dead」とまぁ同じ。こりがハリウッド的な正しいヒロイン誕生の図なんでしょか。か弱さや女性らしさを匂わせながらも、でも「お嬢ちゃん、中々やるな」という展開に持っていくあたりは、演じる女優さんにも見ているほうにも、一番違和感のない設定なのかもしれません。ともすると迫力だけが全面に押し出されて「コワイ大女」で終わりそうな設定を、それなりにはかなげで凛とした女性に描き上げているのは、家族会議の賜物なんでしょか。

 最後のトラップもすぐに予想出来るんだけど、その辺はジーナ・デイビスさんがカッチョイイから、なんでも許す。もしかしたらこの人は、「プリティ・リーグ」なんかに出ちゃったことを心底後悔しているのではあるまいか? そんな風にさえ感じてしまう作品でした。特にすんごい美人とも思ってなかったし、「この人が出てるから」という目的で作品を探したこともないけど、他の出演作をあまり知らないからこそ、ジーナ・デイビスって人にとっては、この映画の役どころが生涯のハマリ役になるのではないかと思える作品でしたん。


 惜しむらくは、レニー・ハーリンさんて監督さんは、2002年の今となっては「ドリヴン」のが有名になってしまって、あれはあれでレースシーンを知る人には突っ込み満載で笑える娯楽映画ではあったけど、個人的には同監督の手掛けたものでは、この映画が一番好きな作品です。


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とうがらし@倶楽部冗談






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