8-20-2001(Mon.)

グランプリ

 19日のハンガリーGPは、色々な意味で歴史的瞬間を一気に決めたグランプリであった。でも一夜明けても、まだどこかピンと来ない。毎年勝てないフェラーリを応援し続け、「今年こそ7月か8月で決めてもいいぞぉ」と豪語してきたくせに、実際にそうなってみると何だか楽しい時間があっという間に過ぎてしまったようで、一体私はフェラーリが「これでもか」という強さを見せつけることを本当に望んでいたのか?などと自問自答したりする。先週末も例によってカートコースへお出掛けしてて、開催地を1つカン違いしていたことも言い訳として追加しておこう。スパなら車を壊さなければモントーヤ、天候次第ではジャックかラルフあたりがシューにぃを止めに来ると、勝手に予想していたのでね。

 どうもこの頃のF1は同一周回のオーバーテイクや、抜けなくて抜けなくて後ろでジリジリしている様を「バトル」と呼んだりするのが、いまだにピンと来ない原因でもあるような気がする。安全確保という黄金の印籠を出されてしまうと、通り一遍のレギュレーション批判は出来ないのだが、少なくとも何度も見直してかじりついてしまうほどのレースは、ここ数年あまりお目に掛かっていない。週末から吹っ飛んだHDのお手入れをしながら、ハンパに空いた待ち時間は溜まりに溜まったビデオを見たり、本を読んだりしていたのだが、今日のHDセッティングの最終仕上げの時間には、ふと思い立ってマカオと富士のF3を見てみた。

 もちろんシューにぃとハッキネンさんが出走している、あのマカオとFISCOのバトル満載なF3である。結果が分かっていても、何度見ても面白いレースはある。その後F1まで上り詰めた選手が多い華やかな年であるのも感慨深いが、特にFISCOは何度も通ったコースだけに、バトルに飢えていた目にはどこでどう突っ込むのがスゴイことなのか、誰がキレた走りをしているかがとっても良く分かって面白い。このGPが入っているビデオには、しっぽの方にBAR HONDAのラウンチも入っている。ホンダの歴史を駆け抜けながら、ニューマシンとインタビューで構成した報道ものだが、その後に2本立てで映画「グランプリ」の再現シーンも入っていて、じつわ長いことこのシーンを探してた。

 鶏頭のええ加減な記憶では、これを最近公開された「ドリヴン」のメイキングだとカン違いしていたのれす。慌てて録画したのでブツ切りになった映像がポツポツ入ってて、それも途中で切れてしまう代物なのだけど、モンツァの旧コースをジェームス・ガーナーさんと闊歩するジャックがとても楽しそうで、この映像を見たらこれから見たい映画は「ドリヴン」ではなく、「グランプリ」へと一気に方向転換してしまった。よくよく思えば「グランプリ」は、なぜ今まで見てなかったのだろう?という映画でもある。大人のF1の時代の名勝負が、どれだけスクリーンに再現されているかは分からないけど、近代F1しか見ていない私にとっては、「動いている往年のF1マシン」を目に焼き付けるには、こういう映画はとっても有り難い。


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倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






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