10-28-2001(Sun.)

インドまぐろ

 我が家の目の前にイトーヨーカドーが出来てからというもの、ちょっとしたお散歩によくお出掛けするようになった。事務所を持っていた頃はそれなりに毎日歩いていたのだが、家で仕事をするようになって、いくらなんでも歩かなさ過ぎだなぁと、息抜きがてらに冷やかしツアーに出るのである。

 いつもは2Fの書籍売り場で雑誌などをパラパラ見て、1Fのお花屋さんで季節の花など観賞して、時々催し物コーナーの食器などを見て帰ってくる。ところがF1シーズンが終ってしまうと、書籍売り場からレース関係の本がごっそり消え、本格的に寒くなると心なごむお花も減ってしまう。そういえばこんな生活を始めて1年ちょっと経つというのに、フードコートや食品売り場は探索してないなぁと、今回は趣向を変えていつもは行かないルートを回ってみた。

 まず私がスーパーで最も行かない場所と言ったら、なんといっても「鮮魚売り場」なのである。1人暮らしのときはそれなりに気を遣って、たまには魚でもと買いに行ったりしたものだけど、いかんせん食べられるものが少ないので、イワシとかサンマとかサバとか、ひじょ〜に限られたものしか見ていないのであった。よって、「ははぁ、一口にサカナと言っても、随分大きさや形にも違いがあるのね」などと、まるで世間知らずのような新鮮な感想を持ったりして、生臭さだけガマンすれば中々楽しい。

 それにしても、今は魚介類まで輸入モノが主流なのね。値札には全部産地なども書かれていて、中でも「オーストラリア産インドまぐろ」と「インドネシア産伊勢海老」には笑わせていただきました。確かにインドネシアで外人観光客向けに「ロブスター」と言っているものは、ロブスター独特のあの巨大ハサミがなくて伊勢海老の仲間だったけど、なんで「オーストラリアまぐろ」とか「インドネシア海老」にならないんだろ。回遊しちゃう魚は、「自分はインドのまぐろだ」なんて思ってないでしょうけど、カリフォルニアでアミーゴが握る「江戸前寿司」とか、「スリランカ産セイロン茶」くらい妙な感じだったなぁ。

 でもってサンマは日本では秋が旬で、秋には脂が乗るから美味しいってことになっているけど、もしかして「秋だ」と思っているのは定点観測しているこっちだけで、サンマは年中同じくらいの水温を求めて移動しているだけかもしれないなぁ、なんて考えた。てことは、回遊魚は国によって旬の時期が違うんだろうな。案外日本の近海で獲れるお馴染みの魚たちは、食べ頃になるときにたまたま近くに来ているだけで、近海まで回遊して来ているのに、食べるという発想にならない国もあるかもしれないね。この頃スーパーで扱っているサケやタラは、そうは言ってるけど、限りなく似て非なるものだと聞いたこともあるので、まだまだなぜなぜ星人の興味は尽きなさそうです。


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倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






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