3-9-2008(Sun.)

とちぎ蔵の湯 柏倉温泉太子館

行ったのは2008年の3月9日です。カート場の帰りに、途中気になっていた温泉に立ち寄りました。


【アクセス】
東北自動車道・栃木ICから県道32号線を左に降りて、県道32号線の1つ目の信号を左折。突き当たりを左折して、高速のアンダーパスをくぐったら、T字路を右折。またすぐ東北道をくぐるアンダーパスにぶちあたり、「じつは側道沿いに真っ直ぐ来れば近いのでは?」という不信感がよぎるも、気にせず道沿いに直進。道がグニャッと左にカーブして、小さな郵便局やガソリンスタンドなどが見えてきたら、右手に小さな神社のある小道を右折。しばらく古い集落を通過したら、温泉の看板を右折。

インターからは最初の信号以降あまり目標物はないので、ひたすら看板を頼りに進みます。特に神社のある小道は信号のない路地なので、左手の看板に要注意。みたび東北道のアンダーパスに遭遇したら、行き過ぎ。小道に入ってからは唐突に「家 家 家 曲る 家」という看板が出てきたら、ひるまずに右折します。さらに集落奥深く入っていく不安に駆られるころ、山肌に神社を頂く瓦屋根の門構えが見えてきます。路地の左手に旅館のマイクロバスが停まる駐車場が開けたら、無事到着。


【料  金】
¥1,100(バスタオル・フェイスタオル込)

【日帰り湯】
10:00〜21:00(受付は20:00まで)

【源  泉】
単純酸性-鉄(III)冷鉱泉 10.7℃ / PH 2.54(T13)

【印  象】
山の中腹には聖徳太子を祭る神社があり、入口の門は神社の参道も兼ねてます。旅館の玄関はおまけのように参道左にあって、敷地内は元々神社がメインだったような造り。当節流行りの日帰り温泉というよりは、山間のひなびた温泉旅館という形容詞がピッタリ。お風呂の入口に掲げられた分析表は、なんと大正13年発行。平成7年に調査された新しい成分表も併記されていましたが、単純酸性-鉄(III)冷鉱泉との分析に興味津々。上がり框で靴を脱いで畳の廊下を通って向かう温泉は、老舗の旅館情緒たっぷりでした。


【温  泉】
旅館の玄関をくぐるとまず目に入るのは、甘味処のようなレストラン。どこでお風呂の申し込みをするのかキョロキョロしてたら、レストランのレジのようなところでタオルを渡され、奥へどうぞとのこと。お風呂場はレストランを通り抜け、渡り廊下のようなところを通ったさらに裏手。建物裏手に位置する温泉は基本的に泊まり客用の造りで、脱衣所の入口には貴重品ロッカーがあります。脱衣所には棚に並んだカゴしかないので、日帰り温泉客は手荷物はあらかたロッカーへ。リターン式の100円コインロッカーなのに、付近にお約束の100円ドリンク自販機がないのが、商魂たくましい日帰り専用施設との違いを感じます。


浴場には右手にカランが5つ、手前に2つ。奥に10人ほど入れる大きめの湯船と、隣合わせに源泉風呂と書かれた小さい湯船があります。大きい湯船は白湯かと思ったら温泉も混ざっているようで、ほんのり金臭い香りがしました。他に4〜5人いた先客は、なぜかこちらの湯船に集結。カランのお湯は白湯のようで、石鹸はフツーに泡立ちます。

源泉風呂は、てっきり水風呂かと思ったら、ちょうど良い温度まで加熱してありました。お湯は絵の具を溶かしたような黄土色で、湯船の段差が見えないくらいの透明度。貸し出しのタオルが黄土色なのも納得です。湯船は家庭用のお風呂より1周り大きめで、鉄っぽい香りに混ざって木の根の香りがする薬湯のような入り心地。サラサラしたぬるめのお湯で、ゆっくり浸かっていられるのが嬉しい。身体の芯までポカポカとよく温まりました。

帰宅後に知ったことですが、酸性泉は肌の弱い方には刺激が強すぎることもあるそうで、だから露天風呂と大きい湯船は無色透明の薄め湯だったんでしょか。源泉は数値だけ見ればレモンに匹敵する酸性度ですが、私は特に刺すような刺激は感じませんでした。ガソリンで荒れ気味の指先も、心なしかすべすべ。

内湯に面した庭には、大きな天然石で囲んだ露天風呂。こちらも内湯の大きな湯船同様に無色透明のお湯で、ときどき石の間の湯口からちょろちょろとお湯が流れてきます。女湯には珍しい屋根無しの完全露天風呂で、小さめながら閉塞感はありません。源泉風呂が気に入って何度も入ったので、露天はサウナへ行く途中にちょこっと入っただけ。


1つ難点を言えば、サウナはけっこう遠いです。飛び石を配した小道を通って、露天風呂をグルリと1周したあたり。竹垣の先のドアを目指したら、「サウナはこの先です」と書かれた貼り紙があって、さらに生け垣のアーチをくぐった奥の離れのような建物がタワー式のドライサウナでした。7〜8人用の小さめのサウナの外には、非加熱の源泉と思われる岩造りの水風呂がありますが、3月くらいの時期なら水風呂は不要。めいっぱいサウナで温まれば、戻る道々で火照りがほどよく冷めます。

【その他の施設】
脱衣所の向かいには、立派な木の座卓を備えた10畳ほどの畳の休憩所があります。お座敷の1部屋といった構えで、畳のフカフカ感が心地よく、座布団も清潔なので、お風呂上がりにも気持ち良く横になれます。座布団を何枚も敷かなくても、座卓脇には小振りの布団くらいの細長い座布団が数枚あったのも感動。ちと気になったのは、休憩所向かいの貴重品ロッカーは畳の廊下に据えられているので、数人がゴソゴソ手荷物を出し入れすると、ロッカー全体がグラグラする。そんなにカンタンに倒れる代物ではないでしょうけど、思わず手を添えて利用しました。

立派な純和風の温泉旅館で、お料理もさぞかし高級なのかと思ったら、廊下に貼り出されたメニューを見ると料金はわりと庶民的。ファミレスのセットメニューくらいのお値段で、お蕎麦のセットや天ぷら御膳、ミニ懐石なども楽しめるようです。日帰り温泉にしてはやや高目の料金のせいか、脱衣所の規模のわりにはゆったりとお湯を堪能できて、静かに山間の風情を楽しむには良い温泉でした。


※パンフレットを貰い忘れたので、お湯の色や浴室内部の様子は下記リンクをご参照ください。


【参考】
とちぎ蔵の湯 柏倉温泉太子館


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とうがらし@倶楽部冗談






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