5-31-2002(Fri.)

神は見ている

 調べたいことがあって、無限のプレイングカートの規則書を初めてまともに読んでしまった。

 2000年度版のは規則本も持っているのだが、細かいところが変わっているかもしれないと思って、オフィシャルサイトまで見にいってしまったのです。マナーの項目は年毎に少〜し増えているのかなとゆー気がしないでもないけど、これって毎年ほとんど変わってないのね。基本的なルールや走行時の注意事項は大体同じ。これも無限系のコースで走ったことがある人なら、レースではもちろん、通常のレンタル走行でも全く同じことを言われるのだが、毎年厳しくなっていくのは守れない人も多いからなんだろうなぁ。

 以前に他のコースで走られている知り合いが私のホームコースに遠征しにくるとゆーので、お手伝いがてらレース観戦に行ったことがあるのだが、「ブロッキングはペナルティと言ってるけど、バリバリに走行妨害やってるぢゃん」と言われて恥ずかしい思いをした。それ以来、サーキットでのマナーについてはずっと気になっていたのだが、規則って書いて守れる人なら言われなくても最初からきちんとしているし、書いてもダメな人は直接言ってもダメだったりするんですよね。「あの人もやってるのに」とか、「これくらいは許されるだろう」とか。マナーって最終的には個人のモラルの問題になってしまうので、一定の基準でライセンスを発行しているわけでもなく、公認競技でもない遊びの世界では扱いも難しい。

 まず「スピンしたら即座に両手を高く挙げて、後続に知らせるよ〜に」なんて、レンタル走行の一番最初の説明でも聞かされるお約束だけど、レース中にやってない人も多い。自分のリカバーにばかり気がいって、いきなりライン上に降りてしまったり、後続を確認しないで急発進したり。これって本人も危ないけど、他人から見たらすんげ迷惑。このくらいの安全対策は徹底してからレースに出て欲しいものだが、先月のスプリントではスタート直後の接触で車が壊れてしまって、騙し騙し再発進したものの数周目に完全にエンストしたので、故障の合図を出して自らダートに入れて車を止めたら、コースの人間に誉められて驚いた。えっ。特に誉めていただくほどのことではなく、最低限やらなくてはいけないことだと思うのれすが・・・。この辺はルールというより、どうしたら良いかはその都度自分で判断できないと、危ないですよね。



 信用って失うときは一瞬だけど、回復するには膨大な努力と時間が必要になる。あるいは、2度と回復しない。たとえばぶつかった原因が腕が追い付いていないせいだとしたら、練習次第で徐々に評価してくれる人は出てくるかもしれない。でも根本的に認識が甘かったり、ただ意地だけで曲がれるかどうか分からないところまで踏んでしまう性質だと思われたら、一生その人を評価しない人も多いと思う。最悪なのは、人に突っ込んでしまったのに罪悪感の薄い人、もしくは形だけ謝れば「仕方ないこと」で済むと思っている人。こりわもう、弁解の余地なし。初心者なら親切に注意してくれる人がいるかもしれないけど、中級以上だと「あいつはダメだ」と冷笑されて終わり。色んなコースで色んなレースを見てきたけど、一番ケンカやトラブルに発展するのもこのパターンだと思う。

 相手が初心者だろうが上級者だろうが、あるいは顔見知りであろうとなかろうと、普段から一緒にコースに入る人々を尊重していれば、まずそんなことにはならないものだが、1度でもこ〜ゆ〜ことがあると、フツーは2度と仲間意識を持ってもらえない。そんなことは、97年だか98年だかのヘレスのシューにぃを見れば一目瞭然なのに、レースで熱くなるとやっちゃう人はやっちゃう。レースどころか、ただの練習走行や乗り放題程度の混走でも自分を誇示するすることしか頭になくて、どうかと思う走り方の人もいたりする。

 それとて個人的にはとっても冷めた目で見ているので、「ご自分の評価が地に落ちても構わないなら、ど〜ぞご勝手に」くらいの印象なのだけど、まぁぶっちゃけた話、規則書の項目をいくら増やしても、マナーの定義自体ひじょーにはかないものなんですよね。

 1つ例外があるとすれば、女性と成長過程のお子さん。子供の場合はまだ人格形成が不完全なので、この先人間的にも成長するであろうことを考慮して、1回で切り捨てられることはないと思う。一方女性は、あんまりこ〜ゆ〜ことは言いたくないのだが、最初から「認識が甘いもの」と思われていることが多いので、何か仕出かしてもキツクお咎めを受けなかったりする。そのばやいは「あいつはダメだ」とゆー「もそっとマシかと思ったのに→ガッカリ」という図式ではなく、「やっぱりダメだ」と冷笑されているだけだったりするのだが。したがって、信用は「回復させる」というより「これから勝ち取る」ものだったりするけど、低い評価から名誉を獲得する道が険しいことに変わりなく。

 これについては色々ご意見があるかと思いますが、一般的に「女性には甘い」という意見をよく聞くのは事実ではある。だからといって女性のみなさまも男勝りに肩肘張るでもなく、僻んだりいじけたりするでもなく、ただ事実として客観的に認識して頂きたいのですが、同じことを仕出かしても女性だからというだけで判定が甘いなら、女性はトクかというと、そんなことはない。男性と同じことをしても見逃しに遭うのは努力の面でも同じだったりするわけで、最初から半人前扱いされていることがトクという話ではないと思う。個人的には、吉凶背中合わせでこれでバランスが取れているのでは?と思っているので、どっちが損とかトクとか思ったことはないです。


 極論を言ってしまえば性別や年齢に関わらず、自力で善悪の判断が出来ない人には規則で縛り付けるよりも、筋から言ったら不本意ではあっても、「他人の目」を利用するのも手だと思う。ど〜せなら、「友達がいなくなってから後悔しても遅いよ」とか、「いちお、こりがいけないことだけど、やってから人の評価を聞くのも薬になっていいかもね」くらい突き放したほうが効果があるのでは?・・・な〜んて、3歳児を説得するような規則書を読んで考えた。

 人から評価してもらえるかどうかは、いつだったか人様の掲示板で見た「踏むほうは練習次第で出来るようになるけど、あとは人格者かどうかでしょ」というベテランカーターさんのコメントが気に入っている。人間性って周りの状況判断もさることながら、自分の力量をきちんと把握しているかどうかと、失敗したときのリカバーで決まるんですよね。こ〜ゆ〜ことってレースの世界だけではなく、日常生活でも全く同じ。よって躍起になって罰則を適用しなくても、他人への気配りが出来てない人は自然と上級者からは敬遠されるし、走るほうが速くなってきても安全面の認識が甘い人は、コースの人間や常連からは絶対に良い評価をもらえないので、世の中って上手く出来ているんだぁとも思う。



 で、私は何を探していたかとゆーと、スプリント参加者の「最低重量」についてだったのですが、マナー全般についてはしつこいくらい書いてあるのに、手元の規則書にもオフィシャルサイトにも本来のレギュレーションに当たる項目が抜けていたのは、可笑しいよ〜な淋しいよ〜な。こんなところからも主催者側の苦労が分かって、ご苦労様としか言い様がないですが、最近よく仲間内でマナーの話題が出るし、他のコースの方からもご質問を頂いたりしていたので、そんなことを考えました。ただ、一見頼りなさそうなモラルでも見ている人は必ずいるものだし、常識のある人はことさら口に出して言わないだけで、「神の目」みたいなものは存在していますよ・・・と思わず言いたくなってしまった出来事でした。

【参考資料】
無限プレイングカートサーキット協会・競技規則


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とうがらし@倶楽部冗談






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