1-3-2003(Fri.)

リハビリ中のみなさまへ

 昨年のカート生活は不本意なシーズンになってしまい、わたくしこの件に関しましては、不甲斐ない自分への怒りと当たり散らしを理性の皮1枚で押さえ付け、ちゃらけとボケ倒しで乗り切る所存でございましたが、ある掲示板の書き込みを見て気が変わりました。

 この半年間で一番辛かったのは、「なんで急に遅くなっちゃったの?」とゆーご質問を頂くことでした。自分ではしかと理由は分かっていたものの、出来なかったことには何を言っても言い訳になってしまいます。加えて、自分で決めたことに言い訳がましい発言はしたくなかったので、「言い訳無用」と3回書いてグッと飲み込み、ヘラヘラとちゃらけて上辺の平常心を保っていた、情けない次第でございます、はい。

 そんな姿を見てお叱りを頂戴したりしました。親身になってご心配くださったのに、不明瞭な返答やおちゃらけでお茶を濁したみなさまには、この場を借りてお詫び申し上げます。本当にありがたいことに、その場の不利な条件や力不足へのいたわりのお言葉も多々頂きましたが、そのくらいはカバー出来ると思っていたことが、アッサリ出来なくなっているときの悔しさといったら、あ〜た。いくら大ボケなわたくしでも悔やしくないワケがなく、頭は半年前からとっくに沸騰しております。

 「なんで?」とゆーなら、やっと掴みかけた程度のヤツが半年練習しなければ、「ヘタクソ」が「超ドヘタ」に逆戻りするのはとーぜんで、急にでも突然でもなく、ごく自然の摂理でございます。付け焼き刃が1晩で剥がれ落ちるのと同じです。「以前に出来たことがなぜ?」というご質問には、体内センサーの失った部分は基盤本体ではなく、PCで言えば電源を切ると消えてしまうRAMの部分で、「ROMに焼き付ける前にリスタートをかけたから」と言えば、お分かり頂けますでしょか。

 そうなることは分かりきっていた上で決めたことでも、いざ不甲斐ない自分に直面すると、怒り心頭、1人悔しさに泣き明かして、呪いの暴言を撒き散らし、暴れそうになったことも何度もあります。 ←すまん、ちょっち作ってます

 じれったくお感じの方々には大変申し訳なく思っておりますが、時間はかかっても、一度辿り着いたところまでは必ず取り返します。


ええ、ぜってーに。



 幸いなことに、完全にゼロに戻ったワケではなく、1からのスタートですので、2度目はもっと要領良く同じ道を辿れるかもしれません。あるいは以前には気付かなかった、もっと良い道が見つかるかもしれません。歯を食いしばってきた我慢の日々も、いずれ役に立つときがまいりましょう。

 半年も奥歯を噛みしめていると、そろそろアゴが丈夫になっているような気もしますが、こ〜ゆ〜ときに気合いの自家塗装メットは叩き付けの刑にならずに済みますので、リハビリ中のみなさまは気持ちに余裕が出来ましたら、ぜひお試しくださいませ。わたくし次にグローブを購入する際は、華奢でド高いものにするかもしれません<おい

全国の休養中、リハビリ中のカーターのみなさま、焦りと怒りは禁物です。

 言い訳なんかしたつもりはなくても、 純粋な励まし以外に「自分も何年休養した」「俺だって何年乗ってない」→「でもアンタより乗れてるぜ」→「だから言い訳するな」的な声もときに聞かれるかもしれませんが、怒りに任せて挑発に乗ってはいけません。そんなもの、根性でもなんでもありません。2徹3徹ラク勝の人間が、1日5時間は寝ないと動けない人に「悔しかったら寝ないで練習しろ〜っ」とゴリ押ししてるのと同じです。

 どこまで戻ってしまうかは休んだ時間の長さと、休む前までに体内センサーに焼き付けられた量の違いだと思いますので、単純に「どれだけ休んだからどこまで戻る」というものでもないと思います。身体を壊しても無責任に煽った人が生活や収入を保証してくれるワケではないですし、「てめー、ほえ面かかせてやるから憶えてろよ」なんて、別に休養明けの人でなくても、カチンと来たら誰でもフツーに心に刻むものです。その怒りのパワー、流したアドレナリンの数々は、休んだことへの後悔に蓄積せず、車を前に進める力に変えましょう。


 それから、仲間の苦悩にじれったい思いをされているみなさま。どこで収まりきらない自分と折り合いを付けているかは人それぞれですので、口汚く呪いの言葉を吐き散らしたり、メットやグローブを叩き付けるばかりが、悔しさと葛藤する姿ではありません。たとえ全く悔しそうに見えなかったとしても、平凡なタイムの山に悔しさを感じない人間が、貴重な時間とお金をカートなんぞに注ぎ込むハズがありません。一番ドタマにきているのは本人ですので、どうかそっと見守ってあげてくらさい。

 人がその方針や進路を変えるときには、必ずそれなりの理由があります。他人の苦悩はとかく軽く感じるものですが、1度でもやる気が失せたことがおありでしたら、そのときの心理状態も考えてみてください。「てめー、憶えてろよ」の槍玉に上がることを覚悟の上でゲキを飛ばされているみなさま、お志はまことに見上げた犠牲の精神でございますが、お休みの理由がモチベーションの低下だったら、根性の押し売りは逆効果です。気の焦りに負けてコースに出ても、ドツボにはまって余計本人が苦しむだけです。

 それより、本当に仲間の復活を望むなら、いつも楽しい雰囲気を撒き散らしていてください。いつでも楽しく迎えてあげられる環境、それが凹んでいる仲間の復活には何より必要なカンフルだと思います。さよう、天照大神(あまてらすのおおみかみ)を天岩屋戸(あまのいわやと)から導きだした、あのノリでございます。他人を思いやる心と楽しい空気があれば、人は必ず集まります。「あ、楽しそうだな」と思わせれば、こっちのもの。年々減少しているカートジャンキーの増殖に、ぜひ励んでください。


 今現在、復活に向けて焦りと怒りをこらえているみなさま、失ったものを取り戻すには、気の遠くなるような忍耐が必要かもしれません。頭ではとっくの昔に理解していることを、再び身体のセンサーに記憶させるまでのもどかしさは、正直気が滅入らないハズがありません。どうか焦らずじっくり取り組んでください。「我慢」と「不幸」が似合う人間になっては、いけません。天から降ってくる運は下を向いては見えないですし、幸せは溜息が吹き荒れるところには寄り付きません。苦しんだ時間の大きさは、次に感じる喜びの大きさになるはずです。

 それでもどーしても「てめー、憶えてろよ」が頭の中から消えなかったら、ウソでもいいから「復活へのさらなるパワーをもらった」と自己暗示にかけちゃいましょう。大人の理性で怒りを飲み込んだ苦悩の日々は、カンが取り戻せたときに仲間の祝福に包まれて、それを越えるだけの嬉しい時間にきっと変わることと思います。1度出来たことは必ず出来ると信じて、片手に胃薬、片手に高価なお道具で、ともにがんばりましょ〜ね。


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とうがらし@倶楽部冗談






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