9-4-2001(Tue.)

映画の中のアリゾナ

 鶏頭事務所を撤収してから、今日でちょうど丸1年になる。1年経ってようやく人間らしい暮らしに慣れてしまうと、あの頃は一体どうやって暮らしていたのだろう?と自分でも思う。秒単位で動くスケジュールをやりくりするのが日課でもあり、朝(場合によっては仮眠後のまだ夜中)起きて一番最初にすることは仕事の優先順位の確認と、どうやったら寝る時間がとれるかの計算という戦いの日々でもあった。でも化け物じみたスケジュールの合間に、ちゃんと映画もいっぱい見ていたし、旅行なんかにも行っていたんだよなぁ。そんな過密スケジュールと情報過多だった頃には、大自然の中でぼ〜っとすることにあこがれて、バリ島やアリゾナにハマるきっかけにもなったのでした。

 今日は運良く仕事の切れ間でもあり、数ヶ月ぶりに「何もしない日」というのを満喫できたので、ふとアリゾナが出てくる映画が見たくなった。きっかけは昨日寝る前に本を読む気がしないので、何も考えずに見られる映画が見たいなと思って、「ミッドナイト・ラン」を見ていたのです。これが非常に良いセレクトでまんまと途中で寝てしまったのだが、どうも冒頭で見覚えのある風景が沢山出てくる。あまりにも記憶に残ってなかった映画なので、つい見てみたテープでもあるのだが、賞金稼ぎの主人公が尋ね人をN.Y.まで探しに行くようなストーリーのはずが、ロスアンゼルスのダウンタウンで撮影されている場面を沢山見つけてしまったのですよ。

 あぁ、こりわブラッドベリー・ビルディングの裏口だ・・・とか、こりわリトル・トーキョーのはずれだろうな・・・とか。それがなんでアリゾナに結びつくのかというと、アリゾナへ行くときはいつもロスアンゼルスの友達と一緒だったので、友達が仕事の日は朝リトル・トーキョーの会社まで送って行って、そこからひがな1日車でロスアンゼルス市内を1人でぐるぐる見て回っていたんです。そして週末になるといよいよアリゾナへ出発。またはその逆だったりもしたけど、ロスアンゼルスのダウンタウンは私にとってはアリゾナの記憶をよみがえらせる、一種の起爆剤みたいな存在であることに気が付いたのでした。

 アリゾナというと「何もない」というイメージをお持ちの方が多いかもしれないけど、北はグランドキャニオン、南は日本でいうと京都の太秦撮影所みたいなところを擁する、一大観光地なのです。アミューズメントパークで遊んだり、ゲームや機械などの人工的に作られたもので遊びたい人には、確かに「何もないところ」ではあるが、映画の中には非常に良く出てくる地域でもあります。たとえば西部劇なんかは、ほとんどがアリゾナで撮影されているんじゃないかなぁ。ベトナム映画の大半がタイで撮影されたように、テキサスやメキシコが舞台のはずのお話でも、撮影地は大方アリゾナなんです。アリゾナはハリウッドから行きやすいこともあって、映画の世界で大活躍なのですね。

 そんなわけで「人間生活1周年記念」には、アリゾナが出てきそうな映画を見ることにした。せっかくだから今まで見たことのない映画にしようと、レースの板でも話題になった「激走5000キロ」を借りてきた。N.Y.からL.A.までまともにインターステートで行けば、お話が佳境の頃はルート10でアリゾナの砂漠を突っ切るハズだとふんでいるのだが、どうでしょね。もしも大好きな柱サボテンや岩砂漠が出てこなくても、車を見ているだけで十分楽しめそうですけどね。もう2〜3日充電したら、本格的にカート参戦記と旅行記の続きも更新します。そりではしばし浮世を離れて、映画の中のアメリカ横断の旅に行ってきま〜す。


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とうがらし@倶楽部冗談






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