1-28-2003(Tue.)

ガンモ、区役所へ行く

 1週間分処方されたカゼ薬を飲み終わってしまいました。具合はだいぶ良くなったのですが、まだ強烈な鼻声で熱も下がり切っておりません。で、もう1回お医者へ行っておこうと思ったら、ここで面倒なことが発覚。

 わたくしの健康保険証は、だいぶ前から切れておるのです。日付を見たら「平成13年9月30日」になっていて、なんと1年半近くも切れたままになっております。んでわ、今まで持病の方はど〜やってお医者にかかっていたかとゆーと、初診のときは辛うじて有効期限内だったと思います。でも長々とお医者にかかっていると、毎月1回保険証の確認なんてものをされたりしますよね。で、もちろんそのとき気付いたです。以前のが切れてから何度か区役所に電話してみたのですが、お返事は「確認してます」の1点張り。

 今の主治医は友達でもあるので、「じゃぁ、継続という形でカルテは更新しておきますね」と機転を利かせてくれたので、いつもの智恵熱のときは不便な「切れた保険証」でもなんとかなっていたのです。ところが、カゼで来院した近所のお医者はそうはいきません。てか、友達の医院でも通用するわけがないんだけど、被保険者番号は分かっているので、「家に忘れてきた」という扱いかなんかで処理して下さったのだと思います。先週も近所の病院で事情を説明したら、そ〜ゆ〜扱いで処理してくれたのですが、これだと本来は保険扱いにならないんですね。

 世の中には色々なことを思い付く人がいるもので、保険料を支払ってないのに「忘れた」と称して他人名義で保険診療を受ける人や、中には他人の保険証を悪用して診療を受ける人がいるんだそうです。わたくしの場合はもちろん保険証の番号も分かっているし、そこの病院にはず〜っと以前にあばらをやってしまったときに来院した記録や、そのまた以前の勤め人時代の通院記録なんかもあるんですけど、期限切れの保険証では、今現在保険料を支払っている保証にはならないのですね。窓口のおねーさんはひじょーに親切ではありましたけど、なんせ顔見知りの個人開業の医院ではなく、いちお大学病院だし「規則は規則」でございます。

 で、わたくし生まれて初めて「無保険診療」ってのを受けてしまいました。んもぅ、そりわ目の玉飛び出ます。ええ〜〜っ、ただのはしたカゼでっせぇ。そんでもって、こんなにかかるのぉ・・・と、なめた所持金で来院したことを心底後悔し、「差額は新しい保険証をお持ちになったときにお返ししますので」という同情的な注釈がなかったら、思わずそのまま永田町へ乗り込んで、小泉政権に呪いの呪文を投げつけてやろうかと思うほど。足りない所持金に顔を赤らめてわたくしが向かった先は、永田町ではなくご近所のATMだったんですけどね。ほほほ。

 しかし、きょうびの病院とゆーのはよく出来てるもので、クレジットカードも銀行カードも使えるのですね。ただでさえヨレヨレで銀行ATMまで行くのが骨だったので、もぅ手数料の数百円なんてどーでもいいじょぉと、つい一番近いATMでキャッシングなんてしてしまったのに、戻ってきたらレジスターの横に堂々の「デビットカード」と「クレジットカード使えます」のプレートが・・・ははははは。「あら、カードも使えたんですよぉ」とは、さきほどのおねーさん。ははは・・・はは・・は。鶏頭が八代亜紀みたいな声で懸命に「ココから一番近いATMはどこれすか?」と聞いたときにも、同じことをゆってくれたらもっとうれぴーですぅ。え〜ん。


 さて、そんなドタバタ通院から1週間。前回「特別措置」で差額預かりになっている身としては、また「保険証、切れてるんですぅ」で来院するのはみっともない。今まで「折り返しご連絡します」で引き下がっていたのは、これまでお医者へ行かなくてはならない切羽詰まった状況ではなかったこともさることながら、じつわ前の会社を退社したときから、わたくし地元の保険年金課とは相性が悪いのです。保険の切り換えやら一切の事務手続きは、退社するときに前の会社の経理がやってくれちゃったので、わたくし国保の保険料も同じ口座からスライド式に引き落としになってるです。ええ、おかげで保険料の踏み倒しとか、年金の積立金ばっくれとは無縁の世界でございます。

 しかも円満退社が決まってから、お客さんの指名で会社が受けてしまった仕事は、辞めた後にも必殺「外注扱い」で受けていたので、失業保険はビタ1文受け取れないシステムまで出来上がっておりました。あぁ、それなのに、それなのに。会社を辞めて1年近くは、法外な保険料と年金の2重引き落としに遭っていたのですよ。で、そのとき同じ課に問い合わせたときも、「ご連絡します」で解決までに2年くらいかかったのですね。引き落としのミスは翌月くらいにすぐに直ったんだけど、差額が中々戻ってこない。で、再度問い合わせたら、また2重引き落とし・・・こんなことを2年ちょいやってたと思います。

 思えば、8年近く電話の基本料金を倍付けで取られていたのを気付かなかった事件もあったし、鶏頭がトロすぎるとゆーお話もあるのですが・・・・・・・・え〜、つぎっ。

 今回の件で最初に問い合わせたときのお返事は、「保険料は期日までにちゃんとお収めでしょうか?」ときたもんだ。



なんたる無礼っ。



 真面目に働いて、保険料もコツコツ収めた結果がこりかよぅ。こりだけで粘りのないわたくしは、すでに1回目の折衝を中断したものでした。今度失礼なことを言ってきたら、すかさず「失礼だよ、キミぃ!」くらいゆってやろうかしらん・・・と妙な決意を心に刻んだものでございます。2度目か3度目に電話したときは、今となってはすでに聞き慣れた「調べて折り返しご連絡します」とゆーものでしたが、わたくしあまり期待しておりませんでした。

 前回のドタバタのときも、「保険料の支払確認が取れない」とゆーありえない理由で、保険証を止められたことがあったのれす。本来の保険料より10倍くらい間違って引き落とされた挙句、未払い扱いかぁ・・・と、わたくしの保険課に対する不信感は頂点に達しておりました。それも毎月の引き落としの領収証すら発行されておらず、区役所に引き落とし口座の通帳を持参するまで「交付差し止め」とゆー屈辱的な処置をされていたので、今回もまたワケの分からない「確認が取れない理由」なんてので混乱して、交付が遅れているのかと放っておいたのですね。

 ところが気を取り直して今日もう1度電話したら、「一昨年の9月に発送してます」とのお返事。おりょ。「でも受け取ってないんですぅ」とガンモ声で訴えるも、「宛先人不明だとこちらに返送される仕組みになってますが、戻ってきた記録はありません」とつれないお返事。あのなぁ、わたくしはキミが発送ミスをしたかどうかなんて、どーでもいいのだよ。カゼなんだよ、辛いんだよぅ、お医者へ行きたいんですぅ。



とっとと保険証よこさんかいっ。



 そりでも小心モノの鶏頭は無礼な電話にーちゃんに、「カゼを引いてるので今日中にお医者へ行きたいんですけどぉ」と再びガンモ声で訴えてみる。すると、ボクハトテモイソガシイカラ、キミノハシタカゼナンカニツキアッテラレナインダヨ的態度丸出しの電話の主は、あからさまに溜息混じりに「そんなに辛いんですかぁ?」ときたもんだ。にゃろー、てめー、このぐうぐうガンモ声を聞いて、すぐにカゼ声だと分かるだろーがーーーーぁ!・・・と思いながらも、生まれつきこ〜ゆ〜声だったら面白すぎるよなぁと、どこか他人事の鶏頭。はっ、いかん。わたくしの使命は、「新しい保険証」を正当に確保することなのらぁ。面白がってるばやいじゃないのよぅ。

 結局、きわめて不愛想に「再交付の手続きをしに出頭しろ」との内容と、すぐに保険証を手渡してくれるんか?とゆー質問には「だったらすぐにこっちへ来い」との内容だけ聞き出して、業務連絡は終了。無礼な態度に腹は立ったけど、問い合わせのお礼くらい言ったろと思ったら、それも言うヒマなくブツッと電話を叩き切られてしまいました。むかっ。

 かようにひじょーにむかっ腹は立ったけど、久々にへこの電装系の活性化もかねて、ガンモの声を持つ女は昼間の暖かい時間を狙って、区役所へお出掛けしてまいりました。窓口の壮年女性は大変感じの良い方で、型通り同じ質問はされたものの「あら、それは失礼しました」とおっしゃって、迅速かつ丁寧に応対してくれたので、怒りの矛先はしゅんとなる始末。もっとも今年に入ってからへこを動かすのは2度目なので、お出掛け気分でウキウキしてたから、到着するまでのわずか3〜4kmの道のりで、怒りはどーでも良くなっていたんですけどね。

 くだんの窓口女性に「お急ぎですか?」と聞かれたので、「これからすぐにお医者へ行きたいんですぅ」とみたびガンモ声で訴えると、再交付までの仮保険証みたいな紙片を作ってくれました。あ〜、良かった。こりで差額の預かり金も還ってくるし、保険診療も受けられる。ところが。

 差し出された再交付申請書が、またいけません。いわく、わたくし(以下、乙)の過失によりこの度健康保険証を紛失してしまい・・・云々。末尾の「誓約書」なるものには、紛失中の保険証が発見された際には速やかに届け出る義務を了解し、今後このようなことで貴市に一切ご迷惑をお掛けしないことを誓います・・・等々。



なにこの、すんげ屈辱的な文面・・・。



 貴市ってなんだ、「貴市」って。へりくだるのは、そっちだろがぁ。今回の場合は「わたくし(以下、乙)」にはなんら落ち度はないので、カゼでヘロヘロしてるところへいきなり「印鑑持ってすぐに来い」と言われただけでもむっとしたのに、過失を認めて制約しろと言われてもお門違いも甚だしい。「すみません、これが再交付の書式なものですから」なんて言われなければ、わたくし(以下、乙)は健康保険証を「おのれの過失で紛失記録1」が点灯するところであった。ふぅ、危ない、危ない。

 今回は「悪いのは全部郵政省だぁ」と言わんばかりの処置だったので、とーぜんお咎めはありません。でも目の前で新しい保険証が作られて、「こ〜ゆ〜ものが届きます」なんて確認までしてるのに、その場で手渡さないところが、またお役所なのですねん。「書き留めで来るのですか?」と聞いてみたら「よく郵便物が紛失される方や、ご希望の方には有料でお受けしてます」とのお返事に2度ビックリ。そっちの手違いで長いこと不自由してたのに、有料はないでしょ、有料は。そんなに配達が心許ないなら、その場で身分を照会して手渡せばいいのになぁ。謂れのないことで請求される数百円てのは意地でも出したくなくなるものですが、今度届かなかったら呆れて3年くらい放置しちゃいそうな自分もコワイ。

 そんな思いをしたのに、お出掛け前に電話で蒙った怒りの矛先は、そのまま落とした目線の先にポトリと置き去り、握り締めた仮保険証に「差額返金」の幸せを感じて、なんだかトクした気にもなるから恐ろしい。思えばこの1年半近くのずさんな対応に、一言くらいは文句を言ってやろうと思っていたのに、もしかしたらこの声でしゃべられると、おちょくられた気分になるんだろか・・・本日のひときわ感じの悪い電話対応も、このガンモ声のせいか?な〜んて思考が頭の中で渦巻いて、窓口で「はんぺーたく〜ん」とかましてみたい衝動をじっと押さえて、区役所を後にした鶏頭。

 週末までにはこの声も直ってしまいそうだし、1週間しか有効期限のないA4大の仮保険証も、貰ったことのある知り合いはあまりいないだろーなぁ・・・などと、どちらもつい自慢したくなる衝動に狩られる、気が付けばネタまみれ人生。今日はシリアスな放し飼いで説教の1つもたれてくる予定が、帰りは先日のキジトラくんに遭遇してすっかり心がなごんでいるし、これでいーんだろか?とほのほの帰宅したのでありました。


【本日のおまけ】

先日のキジトラくんは今日はへこの駐車場ではなく、うちの前の坂道のちょっと左へ折れたあたり。突き当たりのおうちのセリカが停っていたところで、日向ぼっこをしておりました。さっそく遊んでもらおうと近寄ったものの、今日は自分の子供なんだかガールフレンドなんだか、キジトラくんより一周り小さい、右耳だけ茶色で尻尾が茶トラの白いネコと一緒だったので、ちょっと遠慮しちゃいました。

写真がバッチくて申し訳ないですが、白いネコが丸まってる後ろにボソッと見える固まりが、先日のキジトラくん。2匹とも人が通っても車が通っても一向に動じず、ぬくぬくとお昼寝を楽しんでいます。カメラを取りに家へ戻り、窓から首を出してようやっとデジカメに収めたときはすでに日が傾いてきて、キジトラくんのいるところは日向ぼっこならぬ日陰ぼっこになってしまっているのですが、先日のきゃっほらんらん大騒ぎなじゃれっぷりとはうって代わって、白ネコちゃんの後ろにそっと寄り添いながらお澄ししてる姿が、なんだか微笑ましいです。


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とうがらし@倶楽部冗談






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