12-31-2004(Fri.)

雪の功罪

 時ならぬ大晦日の雪で、今年履き換えたタイヤの限界がどれくらいのものなのか、はからずも体験できる機会となりました。今年は暖冬ということもあって、予報は知っていたものの湘南の暖かさを過信して、30日の夕方からゆるゆるお出掛けしておったのです。お昼過ぎになって湘南方面でも積雪が始まったので、これはいかんと急遽早目に予定を切り上げて帰宅したんですけれども、1国が路面まで真っ白になったのは、大人になってからは初めて見たような気がします。要は一番降雪が酷い時間帯に出てしまったんですね。東名の沼津〜東京間は閉鎖。首都高も全面閉鎖という時間帯のことでした。

 前のタイヤのときはこれくらいの積雪はへっちゃらだったので、今回も何とかなると思っていたら、やられました。ほとんど時速5〜10kmのノロノロ行進だったので、挙動が乱れるほどの大事には至らなかったものの、最後のひと踏ん張りが微妙に堪えないのれす。へこは今どきの車に比べて車体が重たいので、多少の積雪ならしっかりトラクションはかかるのですが、以前の感覚でアクセルを開けるとホイルスピンしやすくなったし、完全にステアリングを取られたことも2〜3回ほど。あ〜、こりがグレードの差ってもんなのね。しかもサービスでチッソを充填してくれるとゆ〜ので、欲を出してエア圧高め。とほほぉ。

 どうせこんな気温でこんなノロノロ行進ではタイヤが温まるハズもなく。重たい車がアダになって、初めて時速5km/hでも停れないカモ恐怖も1〜2回味わいました。ウェットでは抜群の威力を発揮する、ミシュランの初期性能を全く使い切れておりません。あはは。ありわエアーを高めにしても、あまり良いことはないです、はい。悪路では接地面積を増やしたほ〜がベターですね。



 しかし雪が降る度に思うのですが、日本も悪路教習が義務づけにならないかぴらん。ペーパードライバー講習みたいに、すでに免許を取得した人でも、希望すれば何度でもお上の施設で講習が受けられるようにしてくれたら、ぜひ行きたいです。わたくし日産フリークの義務として、村山工場が閉鎖になる日に最後のドライビングパーク講習会には行きましたが、あとはカートで雨練したり何度か雪レースを経験したくらいだし。それでも滑ったらこうとか、停れなくなりそうならこうとか、頭で分かっているだけでも冷静でいられたので、もっと手軽に参加できれば毎年でも悪路講習を受けたいくらいです。な〜んて思うのは、モータースポーツ好きだけなんでしょか。

 横浜というところは丘だらけの地形でして、雪が降ると上り勾配で完全に停ったときは悲惨なことになるのですよ。今日も信号待ちで停止した斜め前のインプレッサが発進しないので、しばし待機していたら、もわ〜っと横を向いてしまってハザードをチカチカ。ありゃん、ギブアップですか。相当焦っているようで、ギアをガチャガチャやって時々バックランプも点くのですが、た、頼む・・・ギアはセカンドだ。どうにも動かなかったらバックでもいいから・・・。あ〜、そんなにアクセル開けちゃダメぇ・・・と思っても、近寄れないからどうにもならんのよね。とっくに反対車線まで停めてしまっているので、焦らなくても良いのにひたすらホイルスピンの繰り返し。

 結局、助手席に乗っていた女性が降りてきて、見兼ねた通りすがりのおぢさんと2人に押されてなんとか動きだしたものの、弛いスピンターンを3回転ほどして下り車線に復帰。くぅ。あともう半周・・・つーのが冷静に出来れば坂道発進も出来るか。やっと出発と思ってふと前を見ると、勾配を上りきれなかったクレスタと軽もハザードを出して停車。除けきれなかった後続も次々とあらぬ方向へ停車して、14時過ぎの1国はさながらバトルロワイヤル状態でございます。ひ〜。

 そこでわたくしふと気付いたのですが、上りで立ち往生してしまった車は、インプレッサくん以外はオートマなんですね。しかも重そうな車ばかり。軽は2人乗っていた同乗者が懸命に押してましたが、その他の上りで完全に動けなくなっていた車って、ことごとくラグジュアリーもんなのですよ。もしかしたらタイヤの山もなかったのかもしれませんけど、あ〜ゆ〜車ってトラコン着いてないんでしょか。とか言いながら、へこもトラコンは入ってないんですけどね。デフォルトが2速発進だから上り勾配でも発進出来ましたが、回転を上げないと2速に入らない車だとしたら、雪道はこの上ない恐怖だなぁと思ってしまいました。だもんで、お手軽価格の悪路教習はぜひ普及させて頂きたいっ。多分に趣味が入ってることは否定しませんが。ほほほ。ハイテク好きな日本人のことだから、車のほうが進化しちゃったりしてね。



 さてさて、初詣に向かう人にはとんだ災難になってしまった大晦日の雪ですが、悪いことばかりではないのです。わたくし雪でなくても今日は日没前には帰宅しようと決めとりまして、そりわとりもなおさず正月ハイのおバカが涌いて出てくる前に、とっとと帰りたかったのですよ。結局わずか20kmほどの道のりを4時間半もかかって、家に辿り着いたのは薄暗くなりかけた頃でしたが、その間出会ったおバカな車は1台もおらず。もうじき年も明けようというこの時間になっても、パラリラ音は全く聞こえてこないのです。物干し竿みたいな扇型竹槍車も、フォークリフトみたいなデッパ車両も1台もおりません。

 いやぁ、こんなに快適な年の瀬も初めてだわぁ。うふふ。週末ときおりゾッキーに出くわすと、「てめー、ゾクのくせに赤信号で徐行すんなよぅ」とワケ分からずの憤怒にとらわれるわたくしですが、雪道に自信がないなら出てこなくてもけっこうよん。



 ちりがみ交換速度で延々徐行していた1国で唯一心配になったのは、箱根駅伝くらいでしょか。今まで雪でお正月の駅伝が延期になったという記憶はないのですが、箱根のお山が凍っていたらちと気の毒・・・とゆ〜か危ない。あの人達ったらけっこうな速度で走っているんですよね。50m換算で7秒台前半くらいつーたら、大体お分かりになりますでしょか。中高生くらいでちょっと速い子が全力ダッシュしてるくらいです。平野部では2日までには残雪は消滅するでしょうけど、ど〜せ正月ハイで無茶をするなら箱根の旧道に集結して頂いて、全車一斉に路面のお掃除でもして頂きたいと思った放し飼いでしたん。

そりではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ。
来年もど〜ぞよろぴくお願いします。


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とうがらし@倶楽部冗談






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