5-7-2004(Fri.)

ヤング・ミュージック・ショー

 再び番組の途中ですが、ヤング・ミュージック・ショーです。今日は予定を変更して、KISS初来日のときの幻の収録テープについて語ります。

 すみません、中々予告していたモッズ・ムーブメントに入らないですねぇ。このところロックのお話ばかりしてますが、この調子で1カ月くらいやりましょかね<おい。モッズのお話になるとさらに誰もついてこられなくなるので、かな〜り言葉を選んで書いとりますが、こりがすこぶる大変。したがって、今日はヤング・ミュージック・ショーです。 ←分かったよ〜な分からないよ〜な言い分




 見つかりましたか、27年前の放映テープ。今年の来日に合わせたかのやうな、なんとナイスなタイミングで、こりがまた。ま、そのクサすぎる演出については、KISSなんで許してあげてくらさい。オリジナル・メンバーを巡る数々の伝説も、かように打ち立てられていったのだなぁ、な〜んてサクセス・ストーリー絵巻の制作過程を想像しながら楽しんで頂けると、わたくしとしても続きが書きやすくなりますです。

 ありわ27年前のちょうど今日の放映だったんですね。てことで、ゴーインに5/7の更新。とっくに日が変わってますけど、5/7です。アラスカ時間では、まだ5/7です。ええ、わたくしもゴーインに因縁を作ってみました。

 そんなわたくしの見た、2004年のヤング・ミュージック・ショーの感想なので、例によって重箱の隅をつつきまくりです。ステージング秘話(と言いつつモロバレ)も、もう書いてい〜ですよね。ロック雑誌にも載ったので知ってる人は知ってるし、あの頃から公然の秘密ではあったので、もう時効でしょう。かように、楽器の知識があれば見てモロバレなお話も交えて、みたびKISS初来日の公演(映像編)を語り倒したいと思います。




【27年経ってもある理由】

 いきなりですが、ネタバラです。なんでこのテープが27年も保存されていたか。77年末にも再放送されたとのことで、元からとっとく気満々だったんだろー。って、そうなんですけどね。

 にゃんでそこまでNHKの技術者に無理させて、目線用のカメラ指定までして撮影されたかとゆ〜と、こり元々はライブ盤の収録だったかと。映像はプロモーションにも使う気だったんでしょね。発売は没りました。たぶん、お客と噛み合っていないのと、前作のライブ・アルバムより、かなり出来が悪かったんでしょう。「ライブ盤が出る!」とゆ〜ウワサは駆け巡ったものの、いつの間にか立ち消えて、気が付いたら「KISS ALIVE II」にすり変わってました。半年後の再放映は「没」が正式決定して、回収される前に慌ててマスターから3/4インチに落としつつ、意地の再放送を決行したのではないかと邪推しとります。



 KISSが日本公演を指定してきたのは追加公演が2回も出て、しかも全公演とも即日完売だったので、気を良くして「伝説のブドーカン」でデトロイトの再現を狙ったのだと思います。それくらい当時の「黄金の国ジパング」は、外タレ天国でしたからね。ビッグネーム入りするために「いっちょ日本で稼ぐか」は当たり前で、みんな我も我もと来日するから、ロック誌は毎月うひゃうひゃ。子供は泣きが入りました。頼む、もぅお小遣い足りにゃい・・・。

 そんなキミには、これまで発売されたアルバム全6枚がカセット3本で全曲聞けちゃう、今だけのオトクなセットも新発売! これは逃せないぞぉ。

 な〜んて小・中学生キラーな広告も出ています。くぅ。やめて・・・。



 ヤング・ミュージック・ショーとゆ〜のは、土曜日の明るい時間帯の放送で、「先週の大河ドラマ」の次の枠だったと思います。あー、段々思い出した。わたくし転校前の中学の正門向かいにあった書店で、その頃一緒に学校へ通っていた幼なじみと、ロック雑誌を買い漁りました。「ホントに2冊買うの?同じものよ」となだめる書店のおばちゃんを振り切って、「保存用」と下敷きを彩る「切り抜き用」の2冊買いしたものです。わはは。

 初めて見た外タレ公演がKISSだったとゆ〜人は、ほぼ漏れなくわたくしと同世代なのも、偶然ではないと思います。少し上の世代だとツェッペリンやクリムゾン、もうちょっと上だとどっぷり現役ビートルズ世代だし、同い年でもテクニック重視のギター少年は、ラリー・カールトンやリッチー・ブラックモアせんせに走っていたので、サーカス楽団に酔いしれるにはローティーンくらいが丁度良いお歳頃なのではないでしょか。あ〜んどダメ押しで、1年目・2年目とも春休みに来日したので、進学先も決まったことだしと・・・普段は呆れる親も少々多目に見てくれて、決死のお年玉総決算@ブドーカン突撃ツアーを敢行した人が、かなりいたでしょう。

 この放映がヤング・ミュージック・ショー初の快挙だったかどうかは記憶が曖昧ですが、その後のQUEENやエンジェルの放映よりは、遥かに苦情が来たらしい。ビバ!全共闘世代。当時のインタビュー映像で見受けられる、とりあえず他人の価値観の全否定から入るモロに攻撃的な姿勢はともかくとして、わたくしすんごく苦手だったゲバルト世代を、ちょっとだけ見る目が変わりました。




【なぜに字幕が出ないのか】

 記憶の彼方では「全曲字幕入り」と思っていたのに、違ってましたね。あ〜、そういえばそうでした。中途半端に歌詞の対訳が出る曲と、出ない曲があったなぁと。にゃんでだろ・・・と思っていたんですよね、中学生の頃は。こり、今見たらすぐに分かりました。





出せません。きっぱり。


 オリジナルの放映は正味55分か45分だと思いましたけど、とにかく2時間弱のブドーカン公演の半分は端折っているワケですよ。で、なんで「Nothin' to Lose」をカットしなかったのか、大ナゾです。字幕を付けた人はと〜ぜん意味が分かって、確信犯で字幕ナシにしたと思われますが、世間はど〜ゆ〜歌だか気付かなかったんでしょね。

 全員蝋人形かと思うくらい静かな日本のお子ちゃまが、唯一「さぁ、みなさんご一緒に!」でリフレインのハンドクラップを楽しんだ曲なので、映像的にハズしたくなかったんでしょうけど、歌詞がですね、終わってます。



♪You got got Nohitn' to Lose(チャチャ/)
♪You got got Nohitn' to Lose(チャチャ/)
さぁ、みなさんご一緒に〜ぃ
♪You got, You got, You got, Nohitn' to Looooooose ! !
 ha,ha,ha,ha,ha(きゃ〜♪)



 カワイイでしょ、ココだけ見ると。「一緒に楽しもうよ、手拍子、足拍子、そうそう。ね、コワクないでしょ? だいじょびだよ、何も取られたりしないから」とゆ〜よ〜なニュアンスを想像された方、違います。きっぱり。英語が分かる方でもサクッと聞き流すと、そんな風にしか聞こえないと思いますが、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」に近いトラップが隠されてます。ちうか、もっと露骨です。ど〜ゆ〜お歌かと言いますと、最後のピーターが鼻で笑う声がポイントです。ええ、あの「よー、よー、ねーちゃん。はっはっは」みたいなヤツです。


あにょ、あんまし書きたくないんですけど、つまりですね。












減るモンぢゃねんだから
やらせろてっばよ

ふはははは


 て、曲です。ぽっ。

 こりをですね、まだ白馬に乗った王子様にお目目ハートな女子と、ボーイソプラノも麗しいボクちゃんが、「減るモンぢゃねーだろ」「いぇ〜い♪」「減るモンぢゃねーってば」「いぇ〜い♪」・・・・・・。泣けてきます。日本は終わりです。1億総ビッチかもしれません。自分もその中にいたんだろ? って。ええ、翌年は・・・え〜ん。




【デトロイト・ロック・シティ】

 すっかりオープニグ・ナンバーの座に定着しているこの曲ですが、こりわデトロイト遠征ライブが大ウケして、後の大出世のきっかけになったので、デトロイトに敬意を表して作られたナンバーだそう。77年・78年はまだ定位置ではなく、アンコールに持ってきた日もあったように記憶しています。

 デトロイトがど〜ゆ〜街かと言いますと、アメリカの豊田市、ミシガンのモデナみたいなもんですね。街中ほぼ全員、何かしらフォードの工場に関わっていて、車の街だからMotor Town=MOTOWN。モータウン・レーベルの、かつての本拠地でもありますです。50年代、60年代に多感な音楽少年だったKISSも、モータウンにはかなり影響されたことでしょう。アルバム「LOVE GUN」にもマーサ・リーヴス&ザ・バンデラスのカバー「Then She Kissed Me(オリジナルはHeですが)」が入ってますし、ストレートなベタベタ・ラブソングはモータウン魂そのもの。

 モータウンはモッズとも関わりが深いので、そのうち語ることになるかと思いますが(またかい)、KISSがデトロイトで成功したのは、小難しいことを一切言わないスタイルが労働者階級にウケたもので、こりが世界でも屈指の英語音痴大国@日本との共通点だったとわ、ブドーカンに集結した間違った中流意識のぼっちゃん・おじょーちゃんも、KISS自身も最初は気付いてなかったと思います。



 歌詞は「思い込みを捨ててデトロイトへ来てみなよ、ココはロックの街だから」てな感じなんですけれども、情景は「アメリカン・グラフィティ」と、前述のマーサ・リーヴス&ザ・バンデラスの「Dancing in the Street」をミックスしたよ〜なイメージです。お歌のほ〜は成り行きで、「やほーーっ」とガンガンぶっ飛ばしていたら、「まいがーっ、俺って死んじゃうのぉ? でも笑いが込み上げるはなんでだろ」で、レコードでは「キキーーーッ、キュルルルルルル、ドン、パリン」の効果音になるのれすが、こりって自分の中の古い思い込みが死んで、ロックの街で生まれ変わったのさ、くらいのニュアンスだと思います。車の街だから、車で死んだと。ま、ジギー・スターダストの「ロックの殉死」みたいなもんでしょう。

 この曲になぜ字幕が出ないかとゆ〜と。「暴走族」とゆ〜単語は、もうこの頃あったのかなぁ。夜中の街をぶっ飛ばして、大ラスの「キキーーーッ、キュルルルルルル」とゆ〜スキール音と共に天国への階段を昇っちゃうところが、たぶん教育上良くないと感じたんでしょう。

 KISSが初めてデトロイトで公演した頃は、煤煙にくすぶるデトロイトはまだまだソラ恐ろしい街で、ストリートに出ればシカゴに次いで、あるいはどっこいくらいコワイ印象でもあったよ〜です。「元気を出して通りに出ようよ、みんなで踊ろう」とゆ〜曲が、「黒人の暴動を煽っている」なんて過剰反応する社会で、労働者階級を中心に爆発的に支持されて、このときのライブ・アルバムはミリオン・セラーになるですよ。あ〜なんていい街・・・と、えらく感激したようで、このときの大感激がなければ、オープニング専用ノリノリ・ナンバーも誕生しなかったんですね。



さんきゅーデトロイト!



 お詫びと訂正。「Beth」は「Hard Luck Woman」の両A面でわなく、「デトロイト・ロック・シティ」のB面で、アメリカ本国仕様では「両A面」だったとドーナツ盤の解説に書いてありまひた。日本語版はデトロイト・ロック・シティの歌詞はついてますが、日本語訳とBethの歌詞はナシ。来日公演パンフのミニ解説は「この曲は現在の彼らの心境だそうだが、歌詞を読むとファンなら誰でも背筋が寒くなる」だそうで、WHY???




【Let me Go Rock'n' Roll】

 こりも字幕の出ないお歌ですが、内容はですね、「Rock'n'Roll」とゆ〜意味を忠実に考えてくらさい。タテ揺れ・ヨコ揺れ。にゃんか地震みたいですね。えっと、まぁ揺れるんです、色々。「俺を揺さぶってくれ」ですから、ええ。あまりお隣りの部屋とか、階下にはいたくないれすね。たぶん、場所は壁がペラペラのいかがわしいお泊り処ですから・・・。え〜、つぎっ。


【Making Love】

 あにょ〜ぉ、こり、なんで字幕が出ないのか、説明しないと分からない人はいないですよね? でも当時の観客で「メイキング・ラブ」が分かる人は、1%もいたかどうかでしょう。ま、そゆことです。こりわ翌年の公演でやったっけかなぁ。代わりに「Take Me」とゆ〜曲があったと思いますが、まぁ詞の内容は殆ど一緒。邦題はどっちがどっちだか忘れましたが、「愛の謀略」と「燃える欲望」だったかと。




【着席アリーナ】

 改めまして、倒錯の70年代へようこそ。静かでしょ。座ってますでしょ。わたくしこの光景がとっても奇異に感じて、よ〜〜く憶えております。アリーナ、むちゃむちゃ近いですねぇ。こんなに近いのに、押さえ付けられちゃって勿体ないですね、カワイソウですねぇ。せっかくワケの分からない芸能人に占拠されずに、憧れのブドーカンの特等席が取れたとゆ〜のに。

 こりわですね、当時のお子ちゃまは確かにお行儀が良かったですけれども、全共闘世代が無茶してくれちゃったせいもあるんですよ。海の向こうでは、モンキーズのコンサートで気絶女子続出、なんてニュースが伝わると、そっこーで輸入しちゃって国産のGSもんのコンサートなんかで、「絶叫三昧の挙げ句、酸欠で気絶」を忠実に再現してくれちゃうんですよ。そ〜ゆ〜「騒ぎ方、ハメの外し方」を知らない大人のおかげで、前代未聞の「アリーナ全員着席コンサート」が実現しちゃったワケですが、来日ブームの頃も決して静かなだけの日本人ではなかったです。

 セキュリティの未熟さによる観客の事故が相次いで起きた時期で、よく「外タレ公演でまた死者」というニュースをやってました。特にこの公演の直前はレインボウだったと思いますけど、オープニングでステージに詰めかけた群衆が将棋倒しになって、圧死者が出たために公演中止という事故があったので、セキュリティはやけにピリピリしていたように記憶しています。KISS自身も表向きのクリーンなイメージは死守したかったみたいで、こりわモータウンと似てますね。



 KISSのメンバーも(エース以外は)まだ尖ってますねぇ。煽っても煽ってもお客がノリノリにならないので、ちと苛立っているようにも見えますねぇ。ポールも早口だこと。フツーにニューヨーカー速度で喋っちゃってますね。キモの単語だけはちゃんと溜めてますけど、こりわ絶対日本の中学生が聞き取るのは無理。この頃、学校で聞いてたヒアリング用テープの8倍速くらいで喋ってます。翌年のわたくしが行った公演ではだいぶ気を取り直して、もっとゆっくり、さらにカンタンに喋っていたように思いますが、2003年のブドーカン公演くらいの速度まで落とさないと、世界でも屈指の英語音痴の超大国@日本では通じないと思いますぅ。

 あ〜、いいにゃぁ。このマイク・スタンドにビッシリ貼り付いたピック。今より遥かに勿体つけてポツポツ投げてますが、彼らの「3連ダンシング・フラワー」や「首ぐるりん」、ジーンの大仰な足の動きとか後の宙づりは、歌舞伎から取っているのよね。ど〜だ、歌舞伎だぁ。って、だから日本の子供は歌舞伎知らないですぅ。カブキROCKSがやるより、有り難がって見ているのも不思議。

 KISSが同じ時期のハードロック・バンドと大きく違うのは、一番飛んだり跳ねたりするのが、サイド・ギターってとこでしょか。ボーカルがボーカル専門だと「楽団とマイマー」みたいな形が主流なので、全員が飛んだり跳ねたりよく動くバンドも珍しく、端の席に当たってもウロチョロよく動くので、損した気分にならないバンドだったりする。そんな1人1芸ライブを今見た感想なんぞも、書いておきましょー。




【Fire House】

 こりわさすがに分かるだろー、とポールも自信満々のご様子ですが。分からないんだな、こりが。

 なので、せっかくお洒落なMCを入れても、「It's a Hot Days Tonight!」は通じないと思いますぅ。団塊世代はココには来てないと思うし、リバイバル世代は幼稚園バスでとっくに帰宅してる時間ですぅ。くしょ〜、せめてビートルズならと思ったのにぃ。え〜い、こりでど〜だぁ。と小道具を取り出すポール。



ほら、こりだよぉ!


高く掲げる消防士さんの帽子。

し〜〜〜〜ん



 あ、無理です。日本の子供には、アメリカの消防士さんの帽子は分かりませ〜ん。みんなぁ、もっとディズニー・パレードを見ようよぅ。グーフィーがかぶってる、あの帽子ですぅ。ギンザNOWのポップスベスト10を見てから12チャンに回しても、じゅうぶん間に合うじょぉ。あー、にゃんだかわたくしこの時代のオーディエンスとして、画面のポールにお詫びしたくなっちゃいますぅ。

 以前にも何度か書きましたが、ウリであった「12mの火柱@ガソリンの火吹き」は消防法に引っ掛かって、日本公演はエーテルを使った「4mほどの火柱」でした。カメラワーク上手いですね。それほどショボく見えないです。実物は「ポッ」です、「ポ」。にゃんだ?にゃんだ?で終わってしまう。そりもアメリカ公演での写真の印象が強烈だったせいでしょね。バランス的には日本公演のほ〜がジーンのお顔と火柱がないすな構図になってますが、アメリカ公演の写真はホントにすごかったです。12mあるかどうかはともかくとして、変形A4判のロック誌の1ページ全面に、ど〜んと火柱。ジーンの背丈は、マッチ棒くらいでした。

 こりわ火吹きが先に決まって、曲は後から無理付けだったんでしょうね。何かおもぴろいことないか? あ、俺火吹き出来るよ。おー、そりだぁ。てな具合ではないでしょか。早く火を消しちくり〜〜〜!とゆ〜失敗も予想ど〜りあるようで、当時のインタビューにも盛んに載ってました。

 エーテルだったら安全かとゆ〜と、ジーンは「エーテルのほ〜がコワイ」とゆってました。口の周りにこぼれると引火するので、ダラダラ濡れちゃうほ〜がコワイんだって。ありゃ。また当時の取材が紋切り型の質問ばっかで、「そんなにいつも厚塗りして肌は荒れないんですか?」「オレ達の肌はレザーみたいなもんだから、へっちゃらさ」「ははははは」「ガソリンで火傷したことはないんですか?」「あるよ。失敗して髪の毛がチリチリになった。だから、ほら今も」「ははははは」こんな調子です。かなり質問はコントロールされたようですが、ちょっと前に来ていたロシアのアイドルみたいですねぇ。





【Cold Gin】

 こりわ勿体ないMCの代表格みたいなモンれすね。翌年の公演も新譜が数曲入れ替わったくらいで、似たようなことをゆってたよ〜に記憶してますが、「あるこほ〜〜る」は聞こえるですよ。そこで、「あ、お酒→コールド・ジン」になればい〜んだけど、「そうだよ、きっと」がやがやがや。


[ポールの期待する反応]

スコッチか?
NO〜〜〜〜!
まさかテキーラか?
BOO〜〜〜!
そ〜ゆ〜ときはぁ?

It's COLD GIIIIIIIIIIIN ! !

ジャジャヅジャッジャッジャジャジャララ〜、ドゥ〜ン♪






[実際の反応]

スコッチか?
か〜〜ぁ?
テキーラ?
ら〜〜ぁ?
そ〜ゆ〜ときはぁ?
わ〜〜ぁ?

そ〜ゆ〜ときはぁ?
わ〜〜〜ぁ?

そ〜ゆ〜とき、
わぁ〜〜〜〜〜〜ぁ?

わぁ〜〜〜〜〜〜ぁ?

COLD GINだろーっ!

頼むよ、え〜ん・・・。


ジャジャヅジャッジャッジャジャジャララ〜、ドゥ〜ン♪



 ごごごめんっ。こり、今やってくれたら「いっつ、こぉ〜るどじ〜〜〜ん!」の大合唱したげるから、メゲないでまたやって欲しい。今年は行かないけど<おいっ



【燃えるギター】

 お、エースが延々とギター・ソロを始めましたね。はい、大変長らくお待たせいたしました。ネタバラのお時間です。このときエースが弾いているのは、日本が誇る世界のギター、グレコのレスポール・モデルですぅ。ぱちぱちぱちっ/


 ん〜〜〜〜、紙テープが飛んでますねぇ。エースが当たりそうになって、除けてますね。これぞ正しい「リサイタル」ノリ。郷ひろみ春の全国縦断ツアーでも、KISSでも一緒なんですね。そんなモンだよなぁ、わたくしもジュリーとKISSとT-REXを同時に聞いてたし。先日、「そりわ1本通ってるよ」と言われましたが。ありまとー。こり、日本だけの習慣なんでしょか。「立ち上がって踊らない → ウケてない?」「紙テープが飛んでくる → モノを投げ込まれた」で、ジーンは初日にけっこうショックだったそうです。アメリカで白けた会場からモノを投げ込まれたら、ブーイングですものね。誰も教えてあげなかったのかなぁ。でも「こりが当たり前」と思っていたら、教えないか。ブーイングかと思ったのに「きゃ〜♪」だから、確かに混乱しそうですね。



 で、エースのギター。初来日なのに日本製?と思われますでしょ。ええ、買ったんです♪ 到着直後に。ときのロック誌によりますと、プロモーションをかねて早目に日本入りしたKISSは、国内観光しちゃったり各地で愛想を振りまいておるですよ。で、真面目なポールは着くなり「楽器屋へ連れてってくれ」とゆ〜リクエストをしたそうで、到着直後にお茶の水行脚したそうです。

 さっそくギター売り場へ突撃したポールは、グレコのネックを触っただけで「ワンダフル!」と絶句して、そっこーで6台購入。エースにも熱心に薦めて6台買わせ、さらにジーンにもしつこく薦めて4台買わせたそうです。スゴイですねぇ、やることが違いますねぇ。いきなり16台買い占めですよ。さすがはビッグネーム。こりがロゴ入り専用ジャンボで到着した、神々のスケールであらせられるのれすね。そんなお話がロック雑誌各誌を飾ったので、ギター少年、ロック少女たちはウキウキ。楽器屋さんも、さぞやホクホクだったでしょう。



 しかも、いつものリッピサービスかぴらん・・・いつ使ってくれるのかぴらん・・・と思ったら。この音、間違いないすっね。この独特のちょっちモコモコした音、こりわグレコの音でしょー。初めて放映されたときは気が付きませんでしたぁ。わたくし試奏もしてないギターを「6台」ちうのがちとヤな予感がして、KISS仲間と「破壊用だったりしてね」な〜んて失礼な洒落をゆっとりました。東京公演って、確かそれくらいの日数だったのよねぇ。ありゃ、さっそく使っているでわないれすか。しかもソロで♪ ほほほほほ。

 ・・・て、ソロなのよ。エースの。煙出ます、炎出ます。しかも「燃えるギター」の余韻が完全に消える前に持ち替えたギター、こりです。この伸びのある野太い音色、こりがディマジオのオープン・ハンバッキンの音です。チェリー・サンバーストっぽい外見だけは似てるけど、トリプル・オープン・ハンバグ搭載のこりが、正真正銘ギブソン・レスポールのエース・フレーリー・モデルです。ははははは。わたくし27年前のほのかな疑惑が、一瞬で解けてしまいました。









グレコはホントに破壊用のまとめ買いだったんですねっ。



 やってくれるにゃぁ。はははは。せめてポジション・マークとか、ヘッドのロゴくらい張り替えて偽装しているのかと思ったら、まんまですね。映像で見ると、火の出るフロントは鳴ってないのモロ分かり。やけにブリッジ側で弾いていると思ったら、ピックアップはリア1コしか入ってまへん。こんなこと書いてしまって楽器屋さんのみなさま、ごめんなたいね。って、きっとすぐ気付いたよね。

 湯川れい子さんやクロさんが、あんでミーハー全開なレビューしか書かかなったか、わたくしこの歳になってやっと分かりました。こ〜ゆ〜お話は今でこそ笑えるけど、初来日当時に白けたネタバラは出せないですよね。素顔ダメ、プロフィール掲載ダメ、ネタバラもちろんダメとなれば、盛大に騒ぐしかないでしょー。お子ちゃまだったわたくしも、もちろん本気で「地獄の死者」と思っていたわけではないですけど、ありわ大人の優しさに支えられた、いっとき日常を忘れられる「偉大な子供騙し」だったんですねぇ。い〜んだよ、カッチョイイんだから。




【God of Thunder】

 血糊ショーです。ジーン社長の独壇場から始まりますです。1人1芸がお約束のバンドで、ピーターのソロはいつなんだろ・・・て、この曲だったのね。



オレの生まれはオリンポ〜ス、オレは神の子ぉ


はいはい。

 KISSはエフェクター・ボックスを足元に置かないんですね。PA大変そ〜だにゃ。飛んだり跳ねたりにはシールドも邪魔なので、派手好き、新しモノ好きのKISSはかなり早くからワイヤレスも導入してるです。こりがまだ精度が良くなくて、感電する事故が多かったんですよ。初来日公演の頃には、「雷神ジーン、ギターで感電」みたいなニュースが出たのを憶えとります。こちらはまぁ茶化せるくらいだったのかもしれませんが、エースは笑い事ではなく、日本ツアーではないと思いましたけど、ステージで失神してぶっ倒れたことがあったと思います。

 え〜、いちお英語らしいダブル・ミーニングなんかも取り上げておきますと、「俺様の稲妻は岩をも切り裂く」「俺様のひらめきはロックにも駆け巡る」ま、どちらでもえ〜んぢゃないでしょか。解説するほどのモンではなかったれすね。


 はい、ピーターのドラム・ソロです。やっと分かりました、大量にタムを着けてる理由。伊達もかなり混じってますが、いちお全部叩いてはおります。でも立ち上がらないと叩けない位置のは、ソロのときしか使ってません。で、にゃんでグルッと一周タムを着けているかとゆ〜と、こりわ先週のGUEENさんと逆。音が変えられないから、浅いのと深いのと両方着けているよ〜です。こり、正面から見たときはパッと見ロウ・タムかと思ってましたが、向かって左側、トップに近いほ〜に深胴(ふかどう)を入れているんですね。

 にゃんでKISSに深胴が要るのかと言いますと、演奏に使っているワケではないかもしれないです。深胴の音って奥行きがすごく出るのれすが、キレのあるパンチはなくなっちゃいます。こりをどの曲で使うんだろ?とじ〜っと見ておりましたら、にゃんとマグネシウム(の代わりのカンシャク玉)を爆発させるときに、一緒に「ボガーーーーン、ボガーーーーン」とやっとります。どっちがどっちに合わせているのかはナゾですが、こりわものすごい数のリハをやったとゆ〜のは、ホントなんだなぁと思っちゃいました。

 もしかしたらマグネシウムが使えなかった日本公演独特のものかもしれまんせんが、どうもパッと見かなり火薬はショボそうなのに、あの爆音はど〜やって出しているんだろ・・・と思ったんですよ。もしや録音?と思ったら、あ〜た。まさかアナログで、効果音をシンクロさせていたなんて。微妙に音が割れて聞こえるときがあるのって、そ〜ゆ〜コトだったのね。発想は学芸会なんだけど、好きだなぁ、こ〜ゆ〜の。おもぴろいっ♪



 でね、この人、両打ち出来るのね。グルッと囲んだタムが妙な配置になっているのが、ずっと気になっていたんですけど、フツー右利きの人は右に行くにしたがって、若干つま先上がりな姿勢になっていくですよ。こぅ腰をひねってロールしたときに、完全な左右対称では打ちにくいのれす。でもピーターって、あんまり変わらないのよね。なんでだろ?と思ったら、左利きの人の構えからロールをした場面があって、ほぉと思っちゃいました。あ〜、なんてど〜でもいい重箱の隅つつき。ほほほ。




【Rock'n'Roll All Nite】

 さて、やっとみんなも分かるノリノリ・ナンバーですね。ほっ。途中でMC諦めたにゃ。ははは、カワイソウに。

 あ、やっと会場のコスプレちゃんが映った。中学生っぽい女の子2人組ですねぇ。もっと盛大に映したげてくらさいっ。おかーさんに叱られながら、とんでもないメイクしてるんだから。

 この強烈な紙吹雪は、各ロック誌や翌年のパンフにも載っとります。すごすぎですね。吹雪ですね。紙が重たそうですね。ま、こ〜ゆ〜失敗を重ねて、今の完成されたステージが出来上がっていったと。ふにゅ、ポールのギター壊しは、ココでしたか。ええ、もちろんグレコだよ。ははは・は・・は。セットネックが、いともカンタンに折れちゃってますね。余計なお世話ですが、ポールの本気ギターは通しネックです。


 重箱ついでに、あのポイポイ投げてるやつ、痛くないのかにゃぁ。初めて見たときも思いましたが、いくらソリッド・ボディの中では軽量級とはいえ、飛んできたら痛いじょ。ピックはよく「拾った」とゆ〜人を見掛けますが、ギターをキャッチされた方がいらっさいましたら、ぜひご感想もお聞きしてみたいわん。やっぱ革グローブとか必須でしょか、にゃんとなく。




【Black Diamond】

 あ〜、カラスの羽根の衣裳だぁ。ポールもこの衣裳がお気に入りだったそ〜で、いいですねぇ。艶やかですねぇ。この曲はメンバーも「Stairway to Heaven」に触発されたとゆってますが、パンフにある「ツェッペリンの天国への階段を彷彿とさせる」は言い過ぎだ。ま、確かに同じ題材ではありますが。謙虚にまいりましょ。ジミー・ペイジ命なみなさま、KISSなんで許してやってくらさい。



 自分の印象では、2年目の来日はもそっと客席とコミニュケーション出来てたよ〜に思ってましたが、この映像を見たら自信がなくなりました。ど〜せ通じないなら、サッサとイントロでもちらつかせて、「ほれほれ、こりだよ」とゆ〜作戦は使えるかとゆ〜と、無理でしょね。KISSの曲のイントロ、ちゃんと聞いたことあります? え〜と、出来れば最近のベスト盤やライブ音源でわなく、LOVE GUN以前のアルバムをランダムに1枚ずつ聞いてみてくらさい。もしかしたら、デトロイト・ロック・シティ、ブラック・ダイヤモンドくらいしか、イントロ・クイズで正解率が50%を越えるものはないかもしれません。

 日本盤なんぞでお試し頂くと、さらに試練の道が待ち構えております。「愛の」「地獄の」「悪魔の」とゆ〜原題とは無関係な邦題と、元から多い「愛の」の区別が大変困難な仕様になっており、英語を習いたての中学生には、この上なく良い鍛練。こりを使いこなせば一人前と名高き英会話学習界のヒマラヤ山脈、「Get」「Have」「Take」もてんこ盛り。しかも「わな」「がな」「がった」のように、やたらに口語・省略系も出てきます。スペルもむちゃくちゃです。Nite、Lite、Foto、Fone、テストじゃバツです。

 KISSは難しいコトを言わない。そりがどんだけ中学生には難しいか。ある意味、QUEENのほ〜が遥かにカンタンです。「Black Diamond」どうやら、石炭かもしれなひ。そりがどうして夜の蝶? んなもん、中学生に分かるわきゃありまへん。わたくしはホントにこのバンドを聞いて、日本の英語教育では何も理解できないと思いました。学校推薦の研究社の英和中辞典に、ニューヨーカーのスラングまで出ているワケがなし。試しに「PUNK」なんて単語を引いてみますね。









【青二才、若憎、ちんぴら】




 ステキすぎ。ちゃんと『口語・もと米』とゆ〜注釈も着いとりますが、こりを「あーやっぱりパンクスの祖はニューヨークだったんだぁ」な〜んて妙なとこだけ都合のいい大カン違いで納得して、中学生英語全開で「I wanna be PUNKS!(ボクはパンクスになりたいんです!・・・とゆってるつもり)」と言い放ったら、とても奇妙な言い分になりますね。「将来はF1パイロットになりたいですぅ」「父親の後を継いで船乗りになりたいんです」なんてのとはワケが違います。








「ボクは若憎を目指してます」



 そんなことニコニコきらきら爽やかに言われちゃったら、もしかしたらコイツはとてつもないセンスの持ち主かもしれなひ・・・と、コメディアンが落ち込んでしまうかもしれません。わたくしなら、とっさに「じゅうぶん青二才だよ」とお返事するのが精一杯です☆\バキッ




【おまけ】

 オリジナルの放映にはなかった2003年のオーストラリア公演も入っていたので、一言。






やっぱヘンだよ、この国。




 バリ島へ何度か行ったとき、地の利が良いのでオーストラリア人も沢山おりました。あの脳天気さは、アメリカ人よりスゴイ。たとえば、朝ご飯。洋食の食べられる店では、3種類の朝食があるです。コンチネンタル・ブレックファストがトーストとコーヒーまたは紅茶。アメリカン・ブレックファストが+卵付き。オージー・ブレックファストは、それらにさらに200gのステーキが付きます、朝から。オージー・スペシャル〜になると、肉+ロブスター丸ごと素揚げも付いてきます、朝から。あ、4種類ですね。ま、いっか。

 自称・英語教師のワーキングホリデー利用者みたいな人もいっぱいいて、バーで仲良くなるとにわか語学教室になったりもするです。「英語圏の人間は韻を踏んだ言い回しを好みま〜す。例えば語尾を全部RYで揃えるとか、to〜、to〜みたいな表現ですね。ではその要領で、はい、あなた」なんて指名されてですね、は?わたしくでっか。まいったね。長文なんて喋れないっすよ。「い〜え、単語でもい〜んですよぉ。たとえばオーストラリア人は〜?」

 こり、旅先ですごくよく聞かれるんですよね。「この国をどう思う?」とか「我々の国を知ってるか?」とか。フツーは無難に「ふれんどりー、かいんどりー」とか「ぴーすほー、わんだほー」とかゆっとかなきゃいけないんでしょね。あー、それなのに、それなのに。わたくしのこの口が、この口がぁ。





「オージー、ノイジー、あ〜んどクレイジー」


と、ほざいてしまいました。とほほ。だがしかし。出題した超美貌のおねーさまは、なぜか感激。







「いっ、く〜〜る。びゅーりほー!」



ね、ヘンでしょ。

 最初は全員KISSメイクのオーケストラを見て、あ〜あ〜こんなコトやらされるために、みなさま国立の音大で専門の教育を受けたワケではなかろうに・・・と思ったけど、旅先での情景を思い出して「ま、いっか」と思い。よくよく見ると、「ま、いっか」どころでわなく、ノリノリぢゃんかぁ。殆ど背中しか向けてない指揮者まで、指揮者までぇ。わはははは。なんとなく指揮者はジーンてゆ〜のが納得しちゃうし、ちゃんと数えたら4人分均等に塗ってるんだろーなぁとゆ〜配慮。


こいつら、生粋のアホだわ。 ←最大級に誉めてるつもり


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倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






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