10-24-2002(Thu.)

世界一の伊達男

 なんでこの人が「世界一の伊達男」なんだろう?と思ったのは、私だけではあるまい。というより、それが正しい美観を兼ね備えたフツーの人の反応で、ハッキシ言って「言い切ったモン勝ち」の典型でもある。それでいて反感を買わない。むしろ笑いすら取れてしまう。「本気でそう思っている人が世の中にいるとしたら、ご本人だけでしょう」と言い放ったところで、古くからの熱狂的ファンをしても、嬉しそうに「そのと〜りっ!」と言うであろう人。そもそも「熱狂的」という形容詞がこれほど似合わない人もおらず、おそらく世界一熱狂的ファンは、これまたご本人であろう人。

 いつの世にも時代回帰みたいなものが周期的にやってきて、アール・ヌーボーってその名のとおりニュー・アートなハズだけど、ロンドンを拠点に広がったアート・スクール系のミュージシャン、後のグラムの祖とか呼ばれている音作りより自分を作り込んでしまう傾向の麗しい方々が、こぞってネオ・アール・ヌーボーとも言うべき懐古趣味に走っているとき、1人だけロココやバロックに大真面目に傾倒しちゃう人。ま、一言で言うと「ズレた人」って感じかな。

 わたくしがブライアン・フェリーという人を説明しろと言われたら、こんな印象だったわけです。決して嫌いではなく、オンタイムでもかなり聞いていたほうなんですけどね。でもそのズレ方がダサイとカッチョイイの狭間にいるとゆーか、目指す方向はカッチョイイにしても、やってるご本人がカッチョ良くなりきれないとゆーか。影響を受けたとされる人々は、みんなカッチョイイんですけどね。なんせご本人は恋愛至上主義のおやぢですから。それも軽い気持ちで渡り歩いているのではなく、本人だけは至って大真面目。大失恋を繰り返して、それはそれは深く傷付いてしまったりするのです。で、それが曲になるとなぜか売れて、幸せな時代の曲はパッとしないとゆー、失恋の魔術師とも言うべき人なんですわ。

 そのブライアン・フェリーさんが来日されるそうで、わたくしちと心踊っとります。でももしかしたらサマーソニックの大好評に気を良くして、ハノイロックスが単独来日しちゃうかもしいれないとゆーウワサもあるので、久々にライブ三昧したくなって、細るおサイフと浮かれる心の葛藤の日々なのでした。ポール・マッカートニーのライブに比べたら、迷うほどの値段ではないことを祈りましょう。

【参考資料】
http://www.zakzak.co.jp/geino/n_May97/nws865.html
ブライアンおぢさんは背中を丸めないでちゃんと立つと、キムタクより頭1つデカかったりする。ありゃ、思ったよりかなり背は高かったのねん。プロモーション・ビデオのくねくね踊りを見てると、167〜168cmくらいの小柄な人かと思ってました。ちなみに「頭1つ」とゆーのは、「キムタクの頭で」ってことれす。ご本人の顔面サイズはキムタクの1.5倍なので・・・。え〜ん。

http://www06.u-page.so-net.ne.jp/ca2/zen-/booklet/roxymusic/
個人的には↑ココが一番共感が持てました。世代も近そうだし、アルバム全曲気合いの購入!ってほどではないけど、当時からオンタイムで見ていた人の正直な感想って、こんな感じだと思います。で、お約束の「TOKYO JOEって映画があったのね〜ぇ」は、わたくしつい最近知りました。

http://www.asahi-net.or.jp/~VU5I-NW/roxy.htm
こちらの解説でもやはり「ズレた人」という扱いのブライアンおぢさん。わたくし、ページ真ん中あたりの「どっかのリビングルームにいるブライアンおぢさん」の写真には感動してしまいました。「なっ、ズレてるだろ?」と言わんばかりのこの写真。いいわぁ。←誉めてるつもり

http://geojwww02.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/1584/dscrxy.html
素晴らしく真面目に解説されているページ。長年屈折した愛情を注ぎ込んできた先人達の感想に影響されることなく、これから先入観なしにロキシーを聞いてみたいという方にはオススメ。私は「For Your Pleasure」がいっとう好きなアルバムだけど、このバンドのテーマソングみたくなってる「Do the Strand」は「Viva ! Roxy Music」のライブ・バージョンのがおどろおどろしくて、ひじょーに良い。あ、これが屈折した感想とゆ〜ものなのか。ほほほ、すんません。


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とうがらし@倶楽部冗談






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