8-9-2001(Thu.)

砂漠の月

 お仕事の打ち合わせで会ったハズなのに、先週まで行っていた敦煌と西安のお話で盛り上がり、すっかり心は異国の地。この頃長期の旅行が出来なくて、ちと放し飼いパワーもお休み気味ですが、人のお話を聞くのも楽しいものですね。なんでも友達は砂漠でラクダに乗りたくて、日没近い時刻を狙ってお出掛けしたらしい。かの地は緯度が高いので、それでも22時くらいのお話なのですが、見渡すかぎりのすな砂漠をラクダでポコポコお散歩してたら、口取りの子どもが身振り手振りでその先の丘の上へ登れと言う。

 ラクダはどうやらそこまでは登れないらしく、あそこへ登って写真を撮れと盛んに促すのだそうだが、えっちらおっちら登ってみると、そこには絵に描いたような月明かりのすな砂漠が広がっていて、とっても心洗われる景色だったそうだ。お話を聞いているだけで、まるで写真集を切り抜いたような、風紋がクッキリと浮かび上がった砂の丘が、風が吹くとゆらゆらと形を変えながら、青白い月明かりにとっても映える光景が目に浮かぶ。蒸し暑い日に、じつに爽やかな気分になれるいいお話でした。

 インドで初めて地平線を見たときも感動したけど、すな砂漠も1回は見てみたいなぁ。行って何をするわけでもないし、辿り着くまでに少々苦労もするんだろうけど、視界がパッと開けたときに目の前に広がる景色の美しさと、ゆったりと流れる時間の心地良さには、何物にも変えがたい幸せを感じてしまうんだな。とりあえずすぐには高飛び出来ないから、近々へこと100ドルの夜景でも見に行って、和んで来ようかな。我が家のすぐ上の丘ではなくて、海沿いに隠し球の夜景スポットがあるのだよ。ふふふ。次に行くときは釣り竿を持っていくハズだったのに、ロッドは数年前から行方不明。ま、手ぶらで行くか。


▲MENU ▼BACK



倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送