8-12-2004(Thu.)

人口巣で巣立ったツバメのお話

 今年はご近所ネコの「子ネコぎっしり」が見られなかったので、お出掛け先で見付けたツバメのヒナを見ては楽しんでいます。ツバメは人の出入りの多いところに巣をかけると言われるように、中々立ち止って見られる環境ではない場合もありますが、6月に筑波サーキットで見付けた2つの巣は観察しやすい高さにあって、しかもいくらでも立ち止って見ていられるので気に入っておりました。

 1つはグラスタ下からパドックへと抜ける地下通路のパドック側。低い天井の配管の上に巣があって、孵化してから10日前後と思われる4羽のヒナがすやすや。もう1つは1コーナー下から正面ゲートへ抜けるトンネル内のインフィールド側。一番外側の照明器具の上に巣があって、生後2週間ほどのヒナが4羽でキャーキャーしてました。この1コーナー側の巣のほうが大雨が吹き込んだときに崩壊したようで、発見した翌週にはガムテと新聞紙で補強されておりまして、何とも不思議な光景だったんです。ヒナ達は何事もなかったようにキョロンと巣に収まっていたのが、カワイらしくもあり可笑しくもあり。親鳥も人間の手の入った巣を嫌うでもなく、せっせと餌を運ぶ姿が見られて一安心したものの、野鳥なのにそんなに人馴れしてて良いのかなぁと思ったものでした。

 ところが、こ〜ゆ〜事例は意外といっぱいあるんですね。巣の崩壊で落ちたヒナを人工的に補強した巣に戻してやると、親鳥はちゃんと巣へ餌を運びに戻ってくるそうで、拾って巣立ちまで育てようとするほ〜が、かえって死なせてしまったりするそうです。してみると「ガムテの巣」も、正しい対処だったんですね。そうしたお話はネットで調べただけでもいくつか見付かりましたが、生きものなどの写真集 特別版さんの(一日だけ育てた)つばめは、間に合わせの人口巣が一番奇抜だったので、ご紹介。ブルーの洗濯カゴのフチでお澄まししているヒナたちが、とってもカワイらしいです。



 また巣立ち直前の頃が、一番カワイイんですよねぇ。新たにヒナのいる巣を見付けるとついつい寄り道ルートが増えますが、巣立ちが近くなるとちょっとソワソワします。小鳥は成長がとても早いので、筑波サーキットのツバメたちは7月に行ったときはもちろん巣立った後で、2週間ほど前に我が家の近くで発見したヒナ達も、先週末はすでにカラッポ。これが今年の見納めかと思いきや、先週駅前でまだヒナが4羽いる巣を発見しました。

 ツバメの子育ては春先だと思ってましたけれども、ちゃんと調べたら繁殖期は4月〜7月くらいがシーズンだそうで、同じ巣で1シーズンに2回子育てをすることもあるとのこと。よって春に生まれたヒナを1番子、夏に生まれたヒナを2番子と呼ぶのだそうです。我が家の近くで発見した巣と、駅前で見付けたヒナ達は2番子だったんでしょね。来シーズンからは春先にヒナがいる巣は、夏にもチェックしなくては。うふふ。ツバメは巣立った後もすぐには渡りはしないそうで、9月くらいまでは電線などにギッシリとまって集団で暮らす姿が見られるという記述もあり、ツバメの子育て”2001さんにも、電線上でまだ親鳥にご飯をねだるカワイイ姿がありました。

 駅前のヒナたちはもうすっかりツバメらしい姿になってきて、巣のフチからギュウギュウと半身乗り出しているので、巣立ちまではあと2〜3日でしょうか。突然カラッポになった巣を見ると、無事に巣立ったのがホッとしたような淋しいような気持ちになりますが、ご近所の川からカルガモが姿を消すのと入れ違いに、春から初秋にかけてゴミゴミとした住宅街でも野鳥観察が楽しめるのは有り難いです。


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倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






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