4-25-2003(Fri.)

鶏頭のF1ナナメ読み/サンマリノGP

 わたくしサンマリノGPの放映を見て、ハッキシ気付いたことがあるのれす。各地で酷評されているキャスター陣について、今まで録画で見てるからさほど辛くないのかと思ってましたが、テレビで放映を見てもまるで気にならないのよ。なんでだろ?と思ったら、そりわ必殺「人の話を聞いてない」ちう得意技のおかげでございましたぁ。がはは。

 かように、どうもわたくし人様と気になるところが違うよーな気がするのですが、プロの解説や周知のニュースを引き写しても仕方ないので、あくまでも1素人のレースファンとして、今回も盛大に重箱の隅をつついてみましょー。つーても狙ってやってるワケではなく、本人は素直に感じたままを書いてたりするんだけどね。ミシュラン・ユーザーのみなさまにお聞きしたいこともあるし、各メーカーの考え方はど〜なんだろ?なんてことも探ってみたいと思います。




【コース外のあれこれ】

 不満だ、大きく不満だ。フィジコ〜〜〜!! あの約束は忘れたんかいっ!

 ブラジルGPは、仮表彰台ってのは「仮」なんだよねと思った何度目かのレースでございましたが、サンマリノでは改めて優勝者を讚える儀式が行われて、ニコニコのジョーダンせんせとご機嫌のフィジコ。レース直後のインタビューでは、うわぁ歳とったなぁと思ったけど、ありゃ不満の表情だったのね。満面の笑みになると見慣れたフィジコでホッとしたものですが、ねぇねぇ、例のお約束わぁ? なぜジョーダンせんせのヅラに手をかけん!と1人突っ込む鶏頭。あんなに優しく微笑んだロン・デニスを見たのも初めてだったから、良かったけどね。

 しっかし、お客入ってないですねぇ。イースターと重なったせいでは?とか、どうもチケットが高かったらしいとか色々言われてますが、へら〜りの不調とも無関係ではないでしょね。でもってルカ貴族社長は来てないのね。冷たいやんけぇ。てほしのみなさまの巨大ハートフラッグも出てなかったし、こりわもしかしたら自粛したのかもしれないけど、小さく不満な鶏頭。へら〜りはココでポール・トゥ・ウィンしないと殺されるんぢゃないだろか・・・ってレースで、よくやってくれました。やっぱ、てほし=トラキチ説はホントだったんだな。勝てそうで勝てないへら〜りには燃えても、勝って当たり前と思われてしまうと、途端に厳しくなるとこなんかも納得してしまう。


 わたくし一昨年だったか、シューにぃは契約を更新しないで引退するのでは?ちうウワサが出たとき、「この人はプロストを越えるまでぜってー辞めない」と言い切ったものれすが、今現在ファンジオさんと並んで5度のチャンピオンに輝いたタイトルホルダー。よって今年勝ち逃げか?ちう話題も早々に出てますが、ちゃんと記録を調べたら来年も走るよーな気がしてきた。元々2004年まで契約があるんだから、何をアホなことを・・・と思わずに、まぁ聞いておくんなまし。

 シューにぃは今年全戦出走すると、参戦数もガーティさまを1つ抜いて歴代2位になっちゃうのね。つーても鉄人パトさまにはまだ45戦ほど及ばないのだが。F1界の通算〜記録のうち、シューにぃにとって最も無意味と思われるのが、この参戦回数でしょう。この人の目標は「F1で走ること」ではなく、典型的な「F1で勝つために」ちうドライバーなので、F1界にどれだけ長くいたかは考えてないでしょね。他に記録を塗り替えてないものといったらポール獲得数なのですが、こりわ正直言って届かないと思ってまひた。が、だがしかし。あと13回で新記録なのね。とーぜん残り12戦の今年だけでは獲りきれないから、来年のモチベーションはこりでわないかと思うのれすよ。

 これって本人は「記録は気にしてない」と言うでしょうけど、ぜってー意識してると思うのよね。もしかして自分、レコードタイムなんて出ちゃったりして?と1度でも思ったことがある人は、そう思いまへんか? ほれほれ、そこのコースレコードを小数点以下3ケタまで暗記してるみなさまですよぉ。あとコンマ数秒でレコードタイムとか、もしくはイケると思ったタイムを誰かにサックリやられたら、1/1000秒でも叩き返すまでピットに戻ってこない、あ・な・たですよぉ。そ〜ゆ〜気持ちがある人だったら、もうちょっとで記録を塗り替えられるちうときに、ぜってー辞めないでしょ? サイフが空になるまで乗り倒すでしょ?

 シューにぃのばやい、去年ほとんどポールを獲れなかったのも痛いのよね。よって、前言撤回。今年前人未到の6度目のチャンピオンに輝いて、勝ち逃げを決めるのもいいけど、全記録塗り替えはチャレンジしたいのではなかろうか。今年チャンピオンを取り逃がしたら、言うに及ばず。来年の勝ち逃げに向けて、さらに燃えることでせう。

 あ〜んど、わたくし安易に「兄弟チームにならないかにゃぁ♪」とか、兄が引退したら「へら〜りはジャックとラルフがいいなぁ♪」なんて言い放っておりましたが、ラルフは一生へら〜り入りしないほうがいいね。ウィリアムズで1人前のF1ドライバーという扱いを受けて、やっと「弟シューマッハ」の縛りから解放されたのに、わざわざまた比べられて嫌な思いをするチームに入る必要はナシ。ラルフはフランクおぢさんの好きなタイプのドライバーだし、ウィリアムズが破産でもしない限り、居続けたほうがいいと思うわ。




【レーサーの解説】

 唐突ですが、レーサーの解説を聞いて「あれ?けっこういいヤツじゃん」と思ったことはありまへんか? ドリキンはホントにサービス精神旺盛で、かつてのF3でも「よくリタイア直後にニコニコ解説してるよなぁ」なんて感心したものですが、亜久里さんをはじめもっと鋭い毒舌をかますかと思ったら、現役時代のとんがった部分が取れて案外みんないい人なのね・・・と、わたくし思っておりました。なぜにレーサーが解説するとそうなるか。今回は近藤マッチさんの発言が全てを物語っておりましたね。ときおり見せる優しいフォロー、そりわなぜかと考えますに。




俺には出来ない。


 最大の理由は、こりだと思うのれすよ。もちろん個人的な仲間意識もあるでしょう。でも1周全部ベスト・ベスト・ベストでまとめ上げるのが、どんだけスゴイことか身にしみて分かった人は、最後尾の選手でも優しい目で見てるのよね、きっと。よって最近のF1はつまらないと思ったら、レンタルカートでもなんでもいいから、ちろっとでもモータースポーツを体験するのも手だと思います。うぉー、そこ、そう行くかぁ、な〜んて予選からエキサイト出来ること請け合い。

 わたくしの理想としましては鋭いご意見だったら、ぜひアラン・プロストさんの解説を聞いてみたい。この人に「ヘタクソ」と言われて、文句を言えるドライバーはいないでしょう。もしかしたら教授も引退して「いい人」になっちゃってるかもしれないけど、F1パイロットたるものこうでなきゃいかん!てのは、この人の解説が一番説得力があると思う。いかんせん翻訳だとかなりニュアンスが変わりそうだし、今からフランス語を修得するガッツもないから、早く日本人チャンピオンが誕生しないかなぁ。 ←そ〜ゆ〜理由かいっ



【ホントは何と言ってるか?】

 翻訳のお話が出たので、ついでにしつこくゆっておきましょう。翻訳は全面的に信用しちゃいかんてのは、倶楽部冗談の開設当初から一貫してゆっとりますが、今回もちと気付いたことがあったのです。そりわはレース後のライコネンさんのインタビュー。

 放映で流れた冒頭の部分だけですが、バリ男さんの猛チャージについて聞かれて「勘弁してぇちうくらいスゴかったね、何とかなってホッとしたけど」と言ってるのに、和訳されたニュースでは「大したことなかったよ」になってたりして、最後の「no problem」ってとこだけ拾ってないか?なんて思ったのでありました。ドライバーのキャラって、こんなことで虚像を作り上げられちゃうのね。いっぽう、ちょっと見直したのはバリ男さん。ラルフは最後タイヤがかなり厳しかったんだろうとか、ライコネンさんは安全策に出たから追い付けたんだろうとかライバルのフォローも忘れないし、過度の謙遜ではなく的確な状況判断をしているところも、とても清々しくて好感が持てました。でかした、さすがはへら〜りドライバー。

 余談ですがBBCのニュースを見に行ったら、ラルフ放出のウワサはデマちうニュースの冒頭が、「Sir Frank Williams says〜」となっていて、イギリスだなぁと思ってしまった。相変わらずこんなとこばっか気にしてるのって、私だけ? 以前に「貴族がオーナーやってるチームなんて、へら〜りだけだじょぉ」な〜んて書いてしまったけど、こりも訂正しないといけませんな。ウィリアムズもフランクおぢさんがナイト爵を賜わったので、ある意味「貴族のチーム」ではあります。あっちは家柄や世襲とは関係ない「一代貴族」だけどな。 ←うるさいよ




【各メーカーのクセ】

 さて、少しはまともにレースのほうも見ておきましょう。まずミシュラン・ユーザーのみなさまにぜひお聞きしたいんですが、ミシュランて硬くないれすか? 食い付きも排水性もい〜んだけど、消しゴムのよーに減っていくとゆ〜か。わたくしカートも実車も極力タイヤは鳴らさないほーなのですが、へこは駐車場の切り返しとかマンホールを踏んだときとか、やたらにタイヤがキュッキュと鳴るのれす。へこ1号さんのほーはBSユーザーなんだけど、同じスペックの車でも乗り心地が丸で違うのよね。あ〜んど、同じように取り回してもタイヤは鳴らんのです。

 これってF1でも言えるのではあるまいかと。市販車用のタイヤとフォーミュラ用のタイヤを比べちゃいかんと言われちゃいそですが、各メーカーの考える大元の発想って、やっぱりそのメーカー色が出ると思うのれすよ。これってカートのタイヤでもBSはBS、ADVANはADVANとゆ〜ように、大筋の特徴は市販車用のタイヤと同じなのと似たようなもんではないかと思うのですね。

 F1でも「BSよりミシュランのほうが接地面積が広い」と言われてますでしょ? 同じ規格で接地面積が広いってことは、ミシュランのほーがよりトレッド面が偏平なわけで、けんさわさんちのサーキット便りにも、そんな写真が出てたので「ははぁ」と思った次第です、はい。タイヤ関係では他にも、ズル剥けになったクルサード号のタイヤが写ってますが、こりわキャプションでご指摘のと〜りウォールが硬いんでしょね。こ〜ゆ〜特徴も、市販タイヤと根底は同じ性格ではないでしょか。こり、ミシュランとBSを両方使ってみたことがある方に、ぜひお聞きしてみたいわぁ。

 も1つミシュラン・ユーザーのみなさまにお聞きしたいのは、タイヤの減り方。他のメーカーのタイヤより、かなり山が持つなぁと思いまへんか? コンパウンドが硬いからそりもとーぜん、と思うなかれ。どこに負担が来ているかとゆーと、ウォールとトレッド面の継ぎ目。ココに細かいヒビがいっぱい出来まへんか? パッと見まだまだライフがありそーなのに、やっぱしっかり経年劣化するのれすね。F1でもミシュラン・ユーザー・チームは、トレッド面ズル剥けのアクシデントが多いのは、ココが弱いからだと思うのですよ。

 あ〜んど、ニュータイヤで挙動が安定しないっちうのは、トレッド面が厚ぼったいからではないでしょか。こりも市販タイヤで他のメーカーと比べてみるに、ミシュランてトレッド面が分厚いのよね。だから温まりにくいのではなかろうかと。もちろんその分厚さにはメーカーの考えた安定性やライフも考慮されていると思うのですが、わたくし思うにF1では去年さんざっぱら「ミシュランは初期性能が悪い」と言われちゃって、ここんとこトレッド面削ってきてやしないか?と邪推しとります。機械で削ったんではなくてね、温まりやすいよーにトレッド面を薄くしてるのではないかと。基本設計はもっと美味しいとこが長いタイヤだと思うんだけど、食い付きはじめてからのライフが短いよね。

 ブラジルのライコネンさんも、サン・マリノのラルフも、後半はタイヤがズルズルだったよーに見えたし、ありわBSだったらラク勝で持ったように思うのですが、どうだろう。トレッド面の剥離ちうのも、メーカーの考える理想の耐久性だけで設計したら、もそっと剛性の高いものが供給されそな気はします。そうすると元々の弱点であったウォールとの境目が強化される一方、温まりにくい分厚いタイヤになるとゆー堂々巡りにハマりそですが、BMWの直線番長エンジンには「硬くて減りにくい」ちうミシュラン本来の特徴が合ってるように思うんだけどな。



【エンジンの違い】

 次に、燃費を含めた各チームのエンジンの違いを、と〜しろ〜全開で考えてみたいと思いまふ。あのー、長年F1を見ているみなさまにぜひお聞きしたいのれすが、ミナルディってホントに遅いの? 

 何をアホな・・・と言われちゃいそなので、ちと補足。一番お聞きしたいのが、何がダメでどこが遅いのか?ってことなんです。こり、ちゃんと説明出来る人います? イモラでゆーと、ジャスティン・ウィルソンさんて、最高速はシューにぃより速いじょ。最終の立ち上がりもバリ男さんより時速8kmほど速い。こりは下りの区間で度胸一発踏みまくっているであろうことと、上りが悲しいくらい終わってるんだろなぁと見ておりましたが、もっと差があるかと思っていたのに、この数字は意外でした。

 こりわ予選のお話なので、今年のレギュレーションのおかげで一見差が少なく見えるのかもしれないですけどね。予想ど〜り今年の流行は「燃料差」だったりしますが、その車が軽い状態でど〜ゆ〜タイム、重くなるとど〜ゆ〜動きというのが分かってないと、ただ「重い・軽い」だけではエンジンの特徴や性能差までは判断出来ないですよね。

 たとえば、HONDA。マッチせんせもおっしゃるよ〜に、見た感じでもパワーはあると思います。でもですね、シャシー腐ってないれすか? 今年の放映の御利益としてオンボード映像がとっても多いので、ジャックのオンボードを食い入るように見てましたが、サン・マリノでは最終シケインとかモロにプッシュアンダーで、とっても乗り辛そ。かなり手前から姿勢を作っているのに、中々向きが変わらなくて車が横向いちゃってるものね。HONDAは今までなんとなくパワーが足りないのかと思ってましたが、たとえば直線でごぼう抜かれるのも、その手前のコーナーでキッチリ加速に乗せられないのではないでしょか。

 わたくしHONDAの市販車って、2輪も4輪もすんごく扱いやすいエンジンだなぁという印象だったんですよ。高回転型ではあるんだけど、パワーに余裕があるから乗り味が良いのね。だからHONDAがもっとエンジン・パワーを引き出すのはお手のものだと思いますけど、押さえてバランスが良いものをパワー重視だけで出力を上げてしまったら壊れやすくなるのはとーぜんで、ありで「遅い」と言われちゃったら、ちとカワイソウな気がします。BARはチーム売却のウワサが浮上しとるし、HONDAさんちも社長が交替したことだから、こ〜なったら一気に買収に漕ぎ着けて、1からシャシーを作り直したほーがいいと思うのだが、どうだろう。

 市販車とレース用のエンジンの違いは、カンタンに言ってしまうと精度と耐久性だと思いますが、かようにどこを犠牲にするかつー考え方には、やはしメーカー特有の性質が出ると思うのれすよ。

 対象的なのが、TOYOTAですね。こちらはどこかを特出させるとゆ〜より、トータルのバランスはひじょーに良いのではないかと思います。パニやんのオンボードを見ていて、なんか乗りやすそだにゃぁと思ってしまいました。お話ちょっとそれるけど、この人今年のF1ドライバーの中では、ハードブレーキをあまり使わず、一番ステアリングを切らないタイプかもしれない。アクセルはパーシャルを随分使うのね。なんか親近感を憶えてしまうなぁ。あ、もちろん次元が全く違いますけどね。ほほほ。ゆえに、キレイにまとまってはいるのだが、もそっと速い切り返しを入れたほーが速くなりそ。メリハリ着けて走るって、そ〜ゆ〜コトなのねん。激上手い人を見てると、よく分かるわぁ。

 今1つ市販車と比べてどうなんだろ?と思ったのは、BMWとメルセデスですね。わたくしBMって318と320とM3しか乗ったことないけど、キビキビ動いてひじょーに気持ち良いです。これぞスパルタンて感じで運転中の高揚感もバッチリなんですが、市販車としての泣き所はソラ恐ろしく燃費が悪いってことでしょう。こり、レース車両にも当てはまるのではないかと思うのです。化け物のよーなパワーが出ているのは、各サーキットの区間タイムを見ても分かりますが、燃費はへら〜りやメルセデスに比べて悪いんじゃないでしょかね。

 すっかり定番になった「ピットでのロスタイム」なんてやつでも、ウィリアムズはいつもへら〜りに比べてちろっと遅いでしょ。こりわ勝てない時代もピットワークだけは神懸かりの速さだったへら〜りのお家芸のせいでもあるけど、ウィリアムズは給油時間を削れないのではないかと予想したのですよ。

 いっぽうメルセデス・エンジンてのがど〜ゆ〜特徴かと言いますと、決して高回転型ではないんだけど、高速域での反応がいいのよ。低速でモリモリしたトルク感があまり感じられないくせに、トップでもう1回トルクピークが来るとゆーか。市販車で出足が遅いのは車重が重すぎるからだろーけど、高速では重たい車とは思えない底力があったりするです。速そうに見えないのに、ラクに回ってるとでも言いましょうか。とんがったところはあまり感じられないけど、高速域でのアクセルコントロールはBMより幅があってラク、そんな印象です。燃費も意外と良いのよね。市販車のそんな特徴がレース車両にもうま〜く引き出せれば、高速での操縦性がきわめて良く、しかも燃費の良い車になると思うのですが。そう思うと今年のマクラーレンは、ハマッたかなという印象でございます。

 さてゴーインに市販車と比較するシリーズでは、へら〜りも欠かせないでしょう。が、だがしかし。すまん、分かりまへん。だって乗ったことないんだも〜ん。サン・マリノGPで感じたことは「あぁ、こりゃ必勝体制だな」ってことくらいれすね。シューにぃがあんなにウィングを立ててくるのは、じつに珍しかったりするです。わたくしかつて、そろそろリアウィングはメインスポンサーの特等席でなくなるのでは?な〜んて書いたほど、Marlboroが泣いちゃうくらいシューにぃは寝かせてくるですよ。そりをあんだけ立ててきたちうのは、1つは抜きにくいコースで最高速よりコーナリング重視に振ったであろうことと、予選の燃料は軽いだろってこと。

 燃料少な目ちうのも、シューにぃには珍しい。いつもは変則作戦が使えるよーに、スタートは多目でくるからね。ええ、そこなんです。なんでウィングを立ててると、「燃料は少ない」と思ったか。あの車って去年までの作戦の影響で、フルタンクでバランス取りした車だと思うのですよ。よって燃料ウエイトになっているのではないかと。フツーに考えたら、車重が軽いと動きが良くなるのではないかと思うでしょ。でも軽くなってくると、接地感が足りないよーな気がするのよね。マクラーレンが地面に吸い付くように走っているとしたら、へら〜りって空を飛んじゃいそう。ありを克服するために、ミシュラン勢の動きが悪いうちにぶっちぎる作戦に出たのでは?と推察したワケです。なので、ダウンフォースを増やして最高速が遅くなった分、直線で逃げられたら終わりちう、けっこう綱渡りだったと思います、はい。

 あくまでも全部推測だから合ってるかどうか分からんけど、各メーカーの特徴を考えながら見るF1てのも、中々おもぴろいでしょ。とっくにやってたら、ごめんなたい。い〜ぢゃないか、思い付いたときが楽しいんだから。




【究極の観戦法】

 さて冒頭でも書きました、フジのF1地上波放送。なんで再びこの話題に舞い戻ったかと言いますと、わたくし数年前からF1系のメルマガをもらっているのです。それによりますと、巷ではわたくしが考えていた以上に、非難ごうごうでスゴイことになってるのね。

 わたくし「フジの」ちうより、国際映像のほうのディレクターが変わったのかな?ちうほーが気になっていたのですよ。ときどき無意味に入るオンボード映像が、見たいところを全く映してくれなかったり、ピットインの瞬間に画面を食い入るように見てると、ドライバーと共に時速80kmの世界に引き込まれて、気持ち悪くなるのれすが。ブラジルGPでバリ男さんのポール決定のアタックが、走りではなくお顔ばっか映してたのは、センスが分からん。ドライバーの手元が見えるのは楽しいんだけど、ここぞとゆー競り合いのときに顔のアップは辞めて欲しいじょ。ま、こりわフジTVの責任ではないので、お話を本題に戻しましょう。

 くだんのメルマガで募集したご意見では、みなさま押しなべて「今宮さん&川井ちゃんの復活」を希望していて、「レース中継を減らさないで欲しい」ちう意見は皆無であった。ありゃ。F1を見ている人も世代交替したなぁと、つくづく感じましたわ。なんでみんなそんなに「専門の」ちうところにこだわるのかが、よく分からなかったのですよ。どうせ見てるほうも素人なんだから、素人ノリ全開で見るのも楽しいのににゃぁ。と、わたくし倶楽部冗談がまだF1色が濃かった頃から思っているので、レース自体の放映時間を削られるのはヤなんだけど、解説陣の発言も全部含めてキャスターについては容認派なのです。だって、好き勝手なこと言って楽しめるのって素人の特権でっせ。それにサーキットで生観戦してたら、わ〜きゃ〜騒ぐ婦女子の声と素人の的外れな解説なんて、そこらじゅうから聞こえてくるしね。

 次々と専門の解説をすれば楽しいか?とゆ〜と、そんなこともないんじゃないかな。ピットのロスタイムなんて自分でも計算できるし、あのスタイルの放送でレース本来の面白さを伝え切れているか?ちうと、そうでもないと思う。プロのレーサーはど〜ゆ〜とこがスゴイのかってのが、あれだけ見てたら分からないものね。トラブルの原因はプロが解説しても予想でしかないわけだから、ちゃんとバラしてみないと分からないことも多いし、チームの極秘事項だったら後日のコメントでもちゃんと発表しないで、お茶を濁すこともあるだろー。てか、へら〜りにはあったのよ。エディがいた頃は、インタビューで極秘事項をボロッと言ってしまったりして、後でオフィシャルサイトへ確認しに行くと、なかったことにされてるか、別の原因をでっちあげて違うコメントが出てたりして、ありわおもぴろかった。わはは。

 そりでもど〜してもキャスターが気に入らないなら、放映は音声を消して見るちうのも、中々スリリングでおもぴろい。いえね、かつてホントに流行ったことがあったのよぅ。今宮さん・川井ちゃんコンビすら「ウルサイ」と言い切った人々が、音声を消して見てるとゆーので、わたくしマネしてみたことがあるのれす。ありわ緊張するじょぉ。よほど集中してないと取りこぼしボロボロだし、レースの見方が根底から変わる。画面に追い付くには自分の知識を増やすしかないので、目で見たものだけで判断するよーになると、解説が何言ってても気にならなくなるんだわ、こりが。

 ビデオを再生するとき、音を出してお答え合わせなんかしちゃうと、合ってた箇所がポツポツ見つかるだけで、「わ〜い、合ってたわん♪」なんて幸せ気分に浸れたりして、1レースで2度美味しい。間違ったところで、クビにはならんしね。解説でも言ってなくて、もしかして今気付いたのって自分だけ?なんて悦に入るのも、また楽し。神経を研ぎ澄ませたい人は、ぜひど〜じょ。




【命の重さ】

 ブラジル、サン・マリノと続いてしまったら、イヤでも話題に上ってしまうセナの事故。そっとしておいてやれよ・・・と思う反面、どう懐かしんでも個人の自由ではあるので、私が口出しする筋合いではないのだが。ただ毎年ちょっと思うことがあるのです。

 人の命の重さって、ホントに公平なんだろか?

 なんか相変わらず青臭いことゆってますが、同じGPの予選日にラッツェンバーガー選手も命を落としたことをご記憶の方って、どれだけいるだろう。同じ9年の歳月が流れて、同じレースで同じコースを走った選手なのに、これが知名度の差なんだよね。だからどうしろってワケでもないんですけどね。でもさ、ラッツェンバーガー選手って、日本ではマッチせんせと組んでGTにも出てたでしょう。他の人が気付かなくても、マッチせんせくらいはゆったげてもいいぢゃんかぁ・・・とは思う。あ、「そっとしといてやれよ」と激しく矛盾してますね。ほほほ。きっとマッチせんせも忘れていたわけじゃなくて、あえて話題には出さなかったんでしょう。

 私が応援していた選手もコースに散って、いつか大御所にお聞き出来るときがきたら、聞いてみたいなぁなんて漠然と思ってました。でも実際にもてぎのイベントでご一緒して、いっぱいお話しする機会はあったのに、聞けないものよね。去年Fポンのテストの日にレプリカメットを持ち込んで、勇気を出してサインしてもらったものの、一瞬ハッとされて「17回忌なんだよね」なんてボソッと言われたら、やっぱなんにも言えないわ。部外者が立ち入ってはいけない領域でもあるような気がしたし、辛いコトを思い出させてしまったかなと、ちと複雑な気持ちになったのよね。なんか無神経なことしちゃったかなぁって。

 わたくし個人は、レース中の事故やレーサーの死は忘れてはいけないことだけど、美化してもいけないという気持ちが強いです。なので来年はできれば、この話題に触れずにサン・マリノを紹介して欲しいなぁ、なんて思いました。へら〜りの2名はチームの地元という以上に思うところがあるでしょうし、バリ男さんにいたっては同じ年の記念すべき初ポールを、おそらくF1史上初めて自ら1m下げた人だしね。個々のそ〜ゆ〜思いって人が代弁できるものではないし、メディアが大々的に話題の掴みとして取り上げるのは、思いが残った人々の胸中からどんどん外れていくような気がするのです。だから、そっとしておいてやれよ・・・とゆーのは故人に対してもそうだけど、残った人々に対してもね。もし来年もサン・マリノGPが残っていれば、だけど。


▲MENU ▼BACK



倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送