2-19-2002(Tue.)

ラリー初観戦の素朴な感想

 WRCって、おもぴろいにゃぁ。いえね、お宿に帰ってなんとなくテレビをつけたら、たまたまやってたので途中から見たのです。ダイジェストだったから全部を見たわけではないのですが、「助手席が助手席として機能してるぅ」とか、「おお、こりが正しいドリフトだぁ」とか、なんの専門知識もなく誰を応援するでもなく、ド素人丸出しで観戦するとひじょーに楽しい。

 思えば私のレース観戦て、こんなスタイルで始まったのだなぁ。物事はなんでも、突き詰めずに無責任にわ〜きゃ〜言ってるときが一番楽しい。よってラリー観戦はこの先も、「何も知らずに見たい領域」としてとっときたいと思ったくらいだ。ま、今現在な〜んも知らないので、これから各選手の好きな食べ物や家族構成を覚えることはないでしょう。お話はラリーそのものとゆーよりも、スピード競技全般のいわゆる「ラインどり」ってやつでございます。

 一昨年だったか、ツール・ド・フランスを見るともなく見ていたら、その日はマウンテン区間の放映だったので、俯瞰(ふかん)で映し出された各車の通り道が「あれ?基本的なラインの考え方って、F1と一緒だわ」と思ったことがある。ときどきサーキット上空のヘリから映される、あの映像に似てると思ったのですね。カートの練習を初めてからは、さらにコース図のトレースを何点もやったりして、ラインについては「もしかしたらこう説明すれば分かりやすいのかな?」と思っていることがあるのです。ベテランのみなさまには「何を今さら」というお話ですが、気付いたときってワクワクしますでしょ? 今回のお話もそんな程度の内容です。

 先日見たのは雪道のドリドリ・ラリーだったので、みなさまゴーカイに直ドリをお決めになって、コーナーを駆け抜けてゆきます。それを見てふと思ったこと。そりわ、「あぁ、ドリフト走行もグリップ走行も基本は一緒だな」ということでありました。なにをバカなと思うでしょー。そりゃあ、コーナーに入るときの車の角度は違います。片やフットブレーキで減速して、片やタイヤの抵抗を最大限に利用して曲がっておるのですから。でもですね、CPでの車の向きと立ち上がりの角度は同じなのですよ。

 もちろん細かい運転グセまで拾ってしまえば1人1人違うのですが、パッと見に「お〜、あの角度で入っても曲がれるんだぁ」と思った車は、ことごとく出口でコースアウトしてしまったのですよ。ありゃ。

 つまりですね、何を発見して喜んでいるかとゆーと、走行ラインを考える上で大事なことって、コーナーへのアプローチ手段や「コース上のどこを通るか」という線で考える方法ではなくて、「どこをCPにして、どういう向きで着けるか」だと思ったのですよ。だって誰もが「ありえない」と感じる速度でコーナーに突っ込んでも、その人が確実に曲がれるのであれば、間違ったアプローチではないわけだものね。ブレーキングも、またしかり。走行ライン同様「説明しにくい」というご意見をよく耳にしますが、腕も車速も違う人に「線で繋いだライン」と「CPに着くまでの中間過程」を説明しようとするから、無理があるのではないかと。

 その日は「人に聞かれても、どう説明していいか分かんな〜い」というお話を聞いた後だったので、そんなことを考えながら中継を見ておりました。よくよく考えたら、こりも今発見したつもりになって喜んでいたけど、去年の春に「としぼーせんせのライン講座」で、全く同じことを教わってたわ。ほほほ。

 余談ですが、ありえない速度でコーナーに突っ込んじゃう「ドリフト走行」の生みの親って、タッツォ・ヌボラーリってことになっている。事実はどうだか知らないですよ。ミッレ・ミリア黎明期あたりに、俺様のが先にやってたんだ〜い!という「なんたら伯爵」がいたかもしれないし、当時のタイヤで毎周回そんなことをしたら、バーストの山を築いただけかもしれない。こりもありがちなへら〜り神話の一部として、「そうなんだ」で素直に信じてしまうのが良いみたいですが、21世紀のハイテク・ドリドリを見てそんなことを思い出しました。


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