4-23-2001(Mon.)

月夜の晩に魔物と踊れ(意味なし)

 3年ほど前に、「CAVALLINO」という雑誌が読みたくてイタリア語の辞書を衝動買いしたものの、パッケージを開けたらアメリカもんの英語の本だった・・・というお話を書いたような気がするけど、その後イタリア語の辞書はほとんど使われることもなく。ごくまれに開くときは、ほぼ9割方イタリア料理の検索なのであった。といっても和伊辞典は持ってないので、近い音からカンでスペルを探すことになるのだけど、でたらめにめくったページでヒットを見つけることもある。なわけで、【食の業務連絡】と合わせて偶然開いたページで見つけて、大ウケした単語のご紹介。

【Diavola】
魔女風鷄肉料理、鷄肉を半分に切りオリーブ油、ローズマリー、塩、コショウをかけてグリルまたはオーブンで焼いた料理:Pollo alla Diavola

 どうやらフツーは「鷄肉料理」らしい。いえね、「サイゼリア」ってゆーイタリアン・レストランという名のファミレスで、「〜のディアボラ風」ってメニューがいっぱいあったですよ。めくってもめくっても、鷄肉、ぎう肉、豚肉、ハンバーグと手を変え品を変え「ディアボラ」がメニューに登場するのだが、「だからディアボラってなんだぁ」と疲れハイな頭でグルグルしてたのですね。あ、もちろん頼みましたです、そのとき。でも分からなかったんだよぅ。で、「たぶん悪魔っぽい意味だよ、きっと」な〜んて適当に言ってたものですが、意味は合っててもこりでわ正解に辿り着けというほうが無理でしたね。

 ちなみに1ビットの頭でしかモノが考えられなかったカート仲間が、アッサリ「悪魔」に辿り着いたのは、もちろんJ-PLUSの親玉がお乗りになってるランボルギーニさんのおかげでもあるのだが、語尾が変化しているのは女性名詞だからってことらしい。肝心の何が「魔女風」なのかというと、魔女裁判で火あぶりになってしまった犠牲者は、公開処刑の前に身体に油を塗られてたらしいと小耳に挟んだんだけど、ホントかな。だとしたら、美味しそうに食べるのもけっこうグロイお話だよね。でもって「悪魔」は急には曲がれないことを再発見して、ちょっと笑った。そうか、悪魔って曲がったことが嫌いなのね。←そうなのか?


【Bolognese】
 これはわりとビックリ。ソースのほうは、日本で言う「ミートソース」でほぼ合ってる。でもケチャップで作ったものは、「ボロネーゼ」と呼んだらいかんでしょう・・・というのも偏見であった。あちらのトマトは、煮込み用のカラスウリみたいなカッコをしたものが主流なので、味も濃いし酸味も強い。加えて、人によってはバルサミコを足したりするから、味もわりと合ってると思われる。たぶん、本場のはもっと生バジリコを入れると思うけど。これはインドに1カ月滞在した直後に、日本であの味を再現しようと四苦八苦したら、「ハウス印度カレー」が限りなく本場の味に近かった・・・というのと同じくらいのビックリ。

 さらにもっと「えっ?」と思ったのは、ボロネーゼに使うパスタは、スパゲッティでもスパゲッティーニでもなく、タリアテッレなのだそうだ。あれま、知らなかった。てこたぁパスタが切れていて、きしめんなどで代用したボロニア・ソーセージ入りケチャップ・ソースがけは、かなり本場の味ということか。←何かが違う

 笑ったのは、ゲルマン・ラテン系の言葉では名詞にも性別があるけど、「誰が決めたの?」という分け方で時々ツボにハマるのです。動:ナマケモノ[男性名詞]、尊大な・威張った・うぬぼれ[女性名詞]。このへんはイタリア人だのぅと勝手に納得させていただいたが、チケット・クーポン[男性名詞]、シュークリーム[男性名詞]、つぼみ[男性名詞]、ビール[女性名詞]、酒宴[女性名詞]、ビール店[男性名詞]・・・などのあたりから、理解不能になってきた。

 ちなみにスクーデリアは女性名詞で、カバリーノは男性名詞。んでわ「へら〜り」はというと、女性名詞なんですね。手持ちの辞書には載ってなかったので(なんて辞書だっ)、祝勝記念バナーとかの文字はオフィシャル・サイトから拾ったのですが、定冠詞は「la」だものね。なんでって? 理由は考えたら負けだっ。そこがイタリアだからですぅ。


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とうがらし@倶楽部冗談






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