慢性疲労症候群
兆候の出はじめ



【身体のグラグラと目の症状】
 それまでにも数年前から「あれ、地震?」と言ったら、1人体感地震だったことが何度もありました。周りの友達や知り合いにもヘンだヘンだとは言われていたのですが、決定的にヘンだと気付いたのは2年半くらい前、鈴鹿の帰りに東名阪を走っていたときですね。いくつも分岐点が出てきて、「あり、東名はどっちだっけ?」という場面で、横に座っていた友達が2枚目の標識とか3枚目の標識と言ったのが、1ダースくらいに見えるんですよ。確かに山のように標識が出ているところではあったんですが、「え、何枚目?1、2、3、4、5・・・」と数えていたら、「ちょっと待て。そんなに標識は出てないぞ」と言われてそっこーで緊急非難帯に車を止めたんです。で、止まってからもやっぱり12〜3枚に見える。

 この標識ってのが電光式のやつで、その当時の私にはやたらまぶしいんですね。それで輪郭がぼやけて、よく見えない。目が悪い人なら、すんごく疲れたときに月が何個も重なって見えたり、標識の文字が読みにくいことってありますでしょ?(って、こりがすでにヘンなのかな) あれのスケールのでっかいやつだと思ってください。たまたま助手席の友達も神経系の病気をやったことがあって、すぐにこれは視覚に来る神経系の病気だと気が付いて、その場で運転を交替して翌日お医者へ行くことになったのれす。今度はまともな大学病院だし、専門のお医者も揃っているから、このダルイ症状がスッキリ解消されるならと、気を取り直して再びお医者へ行ってみようと思ったのですね。


【ヘルペスと前庭神経炎】
 ところが、脳波を取っても心電図を取っても、何も異常が見つからない。ま、疲れてたんでしょ・・・と、しばらく放置していたら、数週間後にヘルペスが発症しました。症状はヘルペスの代表選手みたいな「帯状疱疹(背中やお腹に袈裟がけにブツブツが出来るやつね)」ではなく、「単純疱疹」てやつでした。左の眉のすぐ上にニキビ大の湿疹が出来て、こりが痛痒い。同時に左半身もピリピリとして、熱が出ます。このときは1週間くらい薬を飲んで治癒しました。

 その2〜3ヶ月後に今度は「前庭神経炎」ちうのに罹りまして、こりが鶏頭事務所を撤退する直接の原因になった病気です。筋力低下はこのときがピークで、自分の指すら動かせないんです。ある日キーボードを打っていたら急に指が動かなくなって、キーに指が貼り付いたような、ヘンな感触がしたんですね。激忙しい頃は丸1日食事をするのも忘れてましたから、「あ、しまった、またエネルギー切れかな」くらいに思っていたんですが、組んだ足すら外せないしどうにも身体が動かない。そうこうするうちに、座ってもいられないくらい物凄いめまいに襲われて、グズグズと床に崩れ落ちてしまい、指が動くうちにそっこーで神経内科の友達に電話して、応急処置を教わりました。

 とはいえ、ここまで症状が酷くなると特に出来ることもないので、安静にして発作が治まるまで横になってるしかないのですが、当時の事務所は鉄骨鉄筋だったので、身体が動くうちにドアチェーンと鍵は外して電話は手元に置いておくように言われました。具合が悪くて動けないときに施錠しないで寝てるのも不安ではありますけど、鉄骨鉄筋のフレーム付きのドアだと、救急隊員が駆け付けてもサンダーでドアを切り刻むしか開ける方法がないそうです。普段から管理人さんとは仲が良かったものの、このときは住み込みの管理人さんの電話番号をメモリーに入れてなかったのを、心底後悔しました。

 前庭神経炎の症状は、激しいめまいと吐き気が1〜2時間続いて、その後は何事もなかったようにス〜ッと回復します。私は数時間おきに酷い発作に襲われましたが、人によっては1回だけの発作で済むケースもあるそうです。ただこの病気自体はそう悪質なものではなく、習慣性もないし適切な治療さえすれば1ヶ月くらいで完治します。



 んがっ。これで終わったかと思ったら、めまいと微熱はいつまでも治らない。で、このときもMRIをやったり、血液検査をやり直したり、ありとあらゆる検査もしました。でもやっぱり何も出ない。まぁ、ちょっと血が薄いですねと、見慣れた増血剤なんぞを処方されて終わり。

 検査って、何も出ないほうが良いのでしょうけど、出なければ出ないで「こり、やる必要あったんか?」なんて思ってしまって、勝手なもんです。私がお医者嫌いなのは時間が掛かって仕方ないからなんですが、ときどき胃潰瘍の薬をもらいに行っていたお医者は「いつも空いてて、すぐ終わる」とゆ〜ふざけた理由で気に入っていたので、それまでもロクな問診をしてるワケがありまへん。あまり病気という意識もなく、ちゃんと相談もしていないですから、誤診とは言い切れないでしょうしね。そもそも「病気」と思えない症状ばかりで、どの病院へ行ったら良いのかすら分かってなかったので、たまたまレース好き仲間の友人が神経内科のお医者さんだったことは、本当にラッキーでした。

 どこへ相談して良いか分からないという方は、「めまい」「ふらつき」の類だったら最初から「神経内科」か「診療内科」へ行ったほうがいいと思います。「精神神経科」でも同じ診療はしてくれるそうですが、精神科へ行くのをためらわれる方は、神経内科でも心因性の治療はしてくれるそうなので、どちらでもご都合の良いほうへ相談してみてください。


12-5-2002

▲BACK [MENU] ▼NEXT



倶楽部冗談

とうがらし@倶楽部冗談


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送