慢性疲労症候群
判明するまで



【よく間違えられた病気】
 一時期メニエールではないか?と言われたこともありました。メニエールは、女性の場合は更年期障害と共に併発するのが大半だそうで、発症した年齢が更年期障害には早すぎたことと、めまいに規則性がなく三半規官に異常が見られないことで、これも却下となりました。

 余談ですが、わたくし「ストレス」に続いて「難病」もカン違いしてました。命に関わる重大な疾患を難病と呼ぶのではなく、「治らないもの」を難病と呼ぶのですね。したがって、命に関わる症状は出ないけど、「メニエール」も「難病」なんだそうです。あれま。



 CFSは検査の段階で「脳腫瘍」や「心臓疾患」も、いちお疑われます。こりわ患者が希望する「任意の検査」だと保険が効かないからだそうで、カルテにそう書いちゃえばMRIもCTスキャンも保険が効く検査になると。

 微熱が続くってことで「結核」も疑われますが、こりわ血沈ですぐに判明します。あとは「ガン」。これも血液検査と尿検査ですぐに判明します。で、余計な血液疾患も見つかっちゃったりするのよね。わたくし生まれつき人様の半分くらいの血液濃度しかなく、増血剤を飲まないとすぐに数値が元に戻っちゃうので、高校生の時に1〜2年通って、めんどいから治療を辞めたんですよ。マラソンとか高山アタックをしなけりゃ、別にフツーに暮らせるし。んでも、こりわめまいの原因として、そっこーで疑われる。

 循環器系の機能低下も疑われました。わたくしじつわこりもデフォルトで持っていたので、「疑い」とゆ〜より「そのと〜り」って感じだったのですが、慢性疲労症候群とどう関係あるかはよく分かりません。他の症状が出るか出ないかが、決め手のような気もします。ちなみに子供の頃からある自覚症状は、耳鳴りと立ちくらみ。症状は毎日出ているワケではなく、お天気の変わり目や気温の変化が激しい日に、たま〜に出るくらい。物心ついてからずっとある症状なので、特に辛いと思ったことはないですけどね。

 「過労」ってのも、よく言われます。ま、そうなんでしょうけど。めまいや微熱が出てるときにグッタリしてるかとゆ〜と、私の場合はとても「過労」ってノリじゃないですね。相変わらずイケイケドンドンなんですが、電池の寿命がきわめて短く、リチウム電池みたいにバタッと切れる。そんな感じです。

 あと、「腎機能低下」ってゆ〜んでしょかね。疲れりゃ誰でも出るんですけど、間の悪いことに、わたくしこりもデフォルトで持ってるです。腎臓が定位置にいなくて時々反乱を起こすのは知ってたんだけど、そもそも腎機能低下が発覚したのは6歳か7歳のときでっせ。以来、投薬や通院生活をしてるワケでもなく、ほったらかしでフツーに暮らせているものね。




だからこの程度の軽い持病は、誰だって2つや3つ持ってるものなのよ〜〜〜〜〜ぉぅぉぅぉぅ。




こんなことしてたら、病気になっちゃうざんすっ!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?




 山のように検査をしていると、「また何も出ないんだろうな」とうんざりしてきちゃいますが、慢性疲労症候群の大前提が「他の病気でないことが明らか」とゆ〜ものなので、めげずに根気良く取り組んでくださいね。「明らか」になるまでは、いっぱい検査をしなくてはいけないのよね。ふぅ。わたくし3割負担の国保ユーザーなので、山のように検査をされると財政的にもちと痛いんですが、「コワイ病気だったらどうしよー」とお思いだったら、医師に薦められた検査は全部やってみるのも手だと思います。

 でも「念のため」と称して「エイズ検査もやってみます?」てのは、あまりにも興味本意ぽくて失礼だったから、鄭重にお断わりした。




わたくしネガティブだよっ。ふんっ。



 こりわ数年前に血迷ってアリゾナ移住計画なんぞを考えていたときに、アメリカの永住権を獲るには、全く身に憶えがなくてもエイズ検査でネガティブである(キャリアぢゃないってことね)証明書を添付しなくてはいけないので、シロだとゆ〜ことは知ってたってこともありますけどね。その後はと〜ぜん、2度とそのお医者へは行っていない。医師との信頼関係も治療には重要なことなので、安心して通えるお医者を見つけるのも、大事なことかと思います。


【ようやく決定】
 とまぁ、こんなことを2〜3年繰り返しているうちに、どうもこれは慢性疲労症候群ではないか?と、友達でもある今の主治医が見つけてくれたんです。「これでしょう」と言われたときは、やっと決まったかという感じです。病気に対する恐怖は全然なかったんですが、ここに至るまでありとあらゆる検査をしているので、「なんでもいいから早く決まってちょ」という気分でした。私としては病名が気になるとゆ〜より、なんだか知らないけどいつもモヤモヤふわふわダルイのが、スカッと治るならラッキー思っていたものですから、ええ。

 前庭神経炎もヘルペスもこの病気の患者さんが併発しやすい病気だそうですが、わたくしのばやいもう1つ「思考力の低下」と「集中力の低下」も著しく出ました。こりも、忙しいときに手伝いに来てくれていた前述の友達が、「やっぱりおかしい」と言い出して発覚しました。どのくらい目立っておかしかったかというと、NHKで若年性アルツハイマーの特集をやってたと、心配してビデオを貸してくれたほど。たとえば、わずか8畳くらいのウナギの寝床状の事務所なのに、お茶を入れに立ったらもう何をしに行ったか覚えてない。お昼ごはんでも買いに行こうかとサイフを探していたのに、何を探していたか思い出せない。今でも引いたばっかの抽選棒の番号を忘れたり、カンタンな計算が出来なくなったりしますが、この症状自体は慢性疲労症候群特有のものではないそうです。



 ともかく発症するまでは5つや6つのことは同時にキビキビ出来たのに、酷いときは1つのことをするのに「なんだっけ?」が何度もあります。こ〜ゆ〜状態のときは集中力もサイテーなので、いっぺんに沢山やろうとしないで、1つずつ丁寧にやろうと決めますね。で、お仕事Macの前に座るのですが、本人最盛期と同じペースでやってるつもりなんです。でも気が付くと、以前なら1〜2時間で終わったハズの仕事に、6時間以上もかかっている。なんか最近日が暮れるのが早いなぁ・・・なんて思っていたら、半日経っていたなんてこともザラでした。

 ここで焦ってはまた自分にストレスを溜めるだけなので、この「トロい自分」と折り合いを着けるまでに、10ヶ月くらいもがいていた時期がありました。なので、自分としては発症したときより、病名が分かってからのほうがキツかったです。これも慣れみたいなもので、症状の出方が分かってくれば、イライラは自然となくなっていきます。それでも体調が理由で、やりたいことが出来ないのはジタジタしちゃうんですけどね。よく思うのは、それまで一般の女性ってすぐに疲れちゃうんだなぁと思っていたのが、「もしかして、これでフツー?」と考えるようになりましたです。ほほほ。


12-5-2002

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